<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11778963164.html">TPP閣僚級会合で筋道はできるのか?</a>
いよいよTPP閣僚級会合が再開です。
TPPが交渉成立で実施されるようになるとどうなるのか?
懸念されているように、本当に海外の安いものが流れ込んでくるばかりで、日本の農家は崩壊するのでしょうか?
ほかの工業分野、輸入品などに関しても脅威でしょう。
「2050年の日本列島大予測」では、TPPが同意され、実施されるという前提に立って、どういう未来が段階的にやってくるのかについてだいぶページを割きました。
というのも、グローバル化はTPPがなくても今後は避けられないことですし、経済にも大きな影響を及ぼすことは間違いありません。
人の流動も多くなるでしょう。
日本は日本で海外に出て行くからです(現に出て行っちゃってますが・・・
しかし、TPPで安いものが入ってくるのはまあ、消費者として貧乏な場合はありがたい限りですが、そこそこの味のもの、なんだかよくわからないものを食わされたりしているだけでは、安くても嬉しくありません。
むしろ、うまくて付加価値の高いもの、これが従来より安くなるとどうか、という点です。
同じ値段で国産と国内のサーロイン牛が並んでいたらどっちを買うでしょうか?
なんとなーく、国産を買うと思います。
ところで、現在、報道されている通りアメリカからの牛と豚肉が怒涛の勢いで関税をものともせず輸入量を増やしています。
さて、たぶん、大量に入ると、市場でもさばきたいでしょうから、多少、アメリカ産を安くするかもしれません。
同じg数のサーロイン牛が並んでいて、アメリカ産が100~200円ほど安かったらどうしますか?
たぶん、半数以上のお客さんはアメリカ産を買ってしまうのではないでしょうか。
並んでいる日本のサーロインがブランド牛だとしたらまた別かもしれませんけどね。。。
問題は、これが普段使いの細切れ肉、ばら肉などの場合です。
このへんはおそらくボリュームゾーンですから、TPPではこのゾーンの取り合いになるでしょう。
もちろん、その逆もありです。
まずい肉ばかり食べている国があったとしたら、日本の高い品質の肉で攻勢をかけることもできます。
コメにしても同様です。
とはいっても、TPPでは食料品以外にもたくさんの項目があるわけでして、知的財産権でもけっこう揉めているようです。
本当に合意に至ることができるのか、それとも延々と交渉だけが続くのか・・・
各国の思惑が絡む場だけに、成り行きに注目しましょう。
<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11777955050.html">「2050年の日本列島大予測」の中身</a>
さて、今回は、肝心の↑のムックの中身を少しばかりお見せいたしますね。
あまりにも内容が多岐にわたっていて、これでもフォローしきれていないんですが・・・
こちらは取材にご協力いただいた専門家・識者の方々のインタビューページのインデックスです。
本文中にもコメントを引用させていただきました。
どれも読んでおくべき内容です。知って心構えをしておく必要があります。
こちらは巻頭の記事で、2050年の生活をわかりやすく小説仕立てにしてみました。
まだ明るい未来像の範疇です。
もっと暗い設定にもできたのですが、巻頭からダウナーになるのもいかがなものかということで、これでも抑えめです。
こちらは各章トビラのうち、第2章のトビラです。
おおまかな構成がお分かりになるかと思います。
こちらは本文記事の一例です。
さいきん、個人的に食の多様化についてよく考えていて色々調べていますが、いつまでも牛と豚と鶏が食肉として食えなくなる日がくるかもしれません。
ほかの項目で触れていますが、貴重な淡水の多くが家畜のために消費されているんです。
その一方で水が飲めない人がたくさん。
90億人を突破する2050年には、どうなってしまうのでしょうか?
また、これもほか項目でふれていますが、温暖化で気象が大変動すると、家畜の餌となる穀物が世界的に不足することが有ります。
もしくは大高騰します。
最悪、現在の穀倉地帯の気象が大きく変化して場所替えしなければならなくなるかもしれません。
そのときのためにも肉の多様性は確保しておくべきで、さらに田畑の憎まれものである害獣を食すための仕組み作りも急いだほうがいいのではないかと考えています。
ちなみに、この見開きのつぎはさらにインパクトが有る写真と未来像が・・・
あとは買っていただいてご確認ください。
今後も、いろいろチラ見せしてまいります。
<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11776814441.html">南海トラフ地震被害予測がエスカレートしていく</a>
1/17発売になった「2050年の日本列島大予測」
でもふれた、南海トラフ大地震。東京直下型、富士山噴火とともに、いつ起こってもおかしくない大災害です。
M9.0という近代では未曾有の巨大地震を体験したばかりのわたしたちは、震災の被害予測も最悪を想定するようになってきました。
ということで、神戸の被害もかさあげされています。
2014/2/19 17:01
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201402/0006720861.shtml
南海トラフ地震 神戸に津波、最大3・9メートル 県が独自想定
兵庫県は19日、南海トラフ巨大地震(マグニチュード9・0クラス)で神戸、播磨地域に押し寄せる津波は最大で3・9~2メートルとなり、沿岸部の約3千ヘクタールが浸水するとの独自想定を発表した。昨年12月に示した阪神、淡路地域と合わせ、県全体の浸水面積は国想定(基本ケース)の3・2倍に広がった。県は3月末にも死者、負傷者数、経済損失など被害想定の全体像をまとめる。各市町は地域防災計画に反映させるなど減災に向けた対策を急ぐ。(木村信行)
想定には、河口幅が30メートル未満の2級河川▽地震動で防潮堤が沈下‐など国の想定にはない条件を反映させた。
国は2012年8月、防潮堤が機能するという条件(基本ケース)で兵庫県全体の浸水面積を1890ヘクタールと想定。今回の県想定は6141ヘクタールで3倍超となり、全ての防潮堤、水門が機能しない国の「最悪ケース」に匹敵する浸水域になった。
神戸、播磨地域で最も高い津波は神戸市の3・9メートル。姫路、加古川市など播磨地域は2メートル台で、想定浸水域は県が津波対策として暫定的に取り入れた「従来の2倍想定」の範囲内にとどまった。
神戸市の津波の最短到達時間は83分。播磨地域は110~120分。この結果、県内で最も早く津波が到達するのは南あわじ市の44分、最大津波高は同市の8・1メートルとなる。
浸水面積は神戸市1586ヘクタール、赤穂市489ヘクタール、たつの市259ヘクタール、姫路市276ヘクタールなど。2級河川を遡上する津波を想定に含めたため、播磨地域で国想定(基本ケース)の10倍以上に拡大するケースもあった。赤穂市民病院は敷地の一部が浸水域に入った。ただ今回の想定は市管理の水門や防潮堤の耐震性を考慮しておらず、県は「実際の被害はもっと限定的になる可能性がある」とする。
神戸市は東灘、中央、兵庫区の一部で津波による浸水が2メートルを超え、JR神戸駅や地下鉄海岸線も浸水域に含まれた。明石市、播磨町の浸水範囲は防潮堤の外にとどまった。
県は今後、津波防災インフラ整備5カ年計画(13~18年度)を見直し、重点整備地区の防潮堤強化を急ぐ。
-------------------------------------------
実際に南海トラフ地震が起これば、名古屋でも震度7といいます。その後、津波が湾岸部を襲いだすわけですが、神戸は直接太平洋に面していません。
それでも瀬戸内海に侵入した波は複雑な経路で反射しながら到達します。
シミュレーションである程度は予測できるとしても、入力数値や考慮する数値などによっても異なるわけで、実際のところはまた少しちがったものになるでしょう。
誌面では「M8」でも知られる作家の高嶋哲夫先生にもインタビューをしましたが、この地震をかなり懸念されておりました。
それもそのはずで、先生は神戸で震災を経験しているからなのです。
高嶋哲夫先生は、これから地震関連の小説や新書の発売ラッシュ。
相当に「警戒して欲しい」というメッセージを込められていると思います。
ざっとあげても以下のとおりです
『首都崩壊』
http://www.amazon.co.jp/dp/4344025377
『東海・東南海・南海 巨大連動地震』(集英社新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4087206793/
『富士山噴火』
2013年1月より、電気新聞最終面に毎号連載中。
http://www.shimbun.denki.or.jp/profile/space.html
取材前に貪るように著作を読ませていただいたのですが、『M8』などはメルトダウンについても言及があり、まるで福島の大震災を予見していたかのような小説でまるで黙示録のような小説でした。
ちなみに、高嶋先生は、未完ですが、かつて「2050」という小説を連載されておりました。
そのことにもインタビューでは触れていますが、かなり興味深い世界観が描かれています。
もとは科学者になりたかったという高嶋先生ならではの科学的見地からの未来予測は読み応えがあります。
ぜひ!
<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11776051165.html">日本だけじゃない超寒冷化 近代文明は雪に弱い</a>
日本では昨年と打って変わって、大雪降りまくりで孤立地帯がまだ残っています。
渦中にある方にはお見舞い申し上げます。
それにしても、日本の地方というのは、山が多いエリアだと迂回路も限られてしまう上に、その迂回路もあっという間に1メートルも雪が積もってしまうともうどうにもならないことが今回の豪雪ではっきりしてしまいました。
この大雪というか寒冷化は日本だけでなく、アメリカやヨーロッパも同様です。
原因は毎度指摘される偏西風の蛇行ですが、北極地方の気温上昇がどうやら恒久的にこの状況を引き起こすようです。
北極海の夏季の氷面積がこのところ今までにない勢いで減少していることは「2050年の日本列島大予測」でも書きましたが、その結果開けたのが南極航路です。
ロシアだけでなくアラスカ、北欧の国々もヨーロッパ諸国もこの航路を利用することで船での輸送にかかる日数とコストを大幅に削減できるようになり、いま、この利権をめぐった争いが密かに動き出しています。
Googleアースでも、地球儀でもかまいませんが、北極海の方から地球を眺めると、この航路の持つ重要性と、権利を主張して恩恵に与ろうとする国がみえてくるはずです。
話を日本に戻しましょう。
日本ではどうしても郊外、しかも峠道のアップダウンを伴う道はものすごく狭くできています。
そのため、除雪車もそうやすやすと入っていけないわけです。
「なにが温暖化だ、寒冷化だろう!」
と思っている方も多いのではないかと思いますが、あくまで北極海の気温上昇が原因であることをお忘れなく。
となると、このあとも、同じようなことが日本の冬のお約束になる可能性はあります。シベリアの寒気団が南下していすわるかぎり・・・。
雪はともかくかさばるのが厄介です。雪かきをしないと家は埋もれ、道路は最低限のルートを確保するためにどけた雪の壁が出来上がります。
もう、これならフツーに暑いほうがいい! と思われるかもしれません。
しかし、その先に待っているのは大干ばつ。水と食料が枯渇し、食料は相場が急騰するでしょう。
さらにエアコンをフル活用ととなれば、原油の輸入も必要です。これも高騰します。
そのいっぽうで、ときおり発生して干ばつの帳尻をあわせるような大豪雨とそれに伴う被害もスケールがでかくなり、山体崩壊を伴うほどです。
日本ではありませんが、ヒマラヤでは氷河が溶けていることで氷河湖があちこちにでき、それが決壊して突然下流の村々を襲うという事態が起きています。
温暖化、寒冷化、というのは地球全体が一気に同じ気象に見舞われる現象ではないことをまず理解してください。
そして、これは今後も間違いなく続くのです。
<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11760969894.html">STAP細胞の発見も日本人!</a>
理研など、動物の体細胞を万能細胞(多能性細胞)へと初期化する新手法を開発http://news.mynavi.jp/news/2014/01/30/081/
ips細胞よりも簡単に、そしてがん化も少ないのではないかと予想されるSTAP細胞。
これは、幹細胞の新たな局面を開いたものになるかもしれません。
「2050年の日本列島大予測」で唯一明るい希望を並べたのは、巻末の「イノベーションが開くバラ色の未来」コーナーでした。
ここでもips細胞を取り上げていますが、まだまだ臨床実験なども必要で、がん化しやすいというデメリットが有ります。
とはいえ、これを応用した技術は世界各国で続々と開発され、研究が続けられています。
今回のSTAP細胞は、ips細胞とは別のアプローチで発見されたものですが、若いマウスの細胞という限定が有り、人間でもこれが応用できるのか、今後注目されます。
また、歳をとっていても幹細胞を培養して臓器などに注入することで若返りや再生が実現すればこれはすごいことです。
体中ガッタガタの自分としては欲しいですね、これ。
反面、こうした技術が安価で誰もが利用できる日がいつになるのかも問題です。
保険が適応になるのでしょうか?
TPPやグローバル化の波が日本に混合診療比率を高めようとしています。
個人に合わせたクスリの調合が可能になるというコメントもtvでは出ていましたが、医者にかかると処方箋を書いてもらうだけでお金を取られていますよね。
汎用ではなく、個人にあわせたクスリは、やはりお高くなるのではないでしょうか。
そして。。。臓器が若返って人間の寿命が先進国の富裕層を中心に伸びるとしたら。。。
いや、それは彼らが既得権を手放すまでの期間がより長引くことを意味します。
もし一般にまで普及した場合はどうなるか?
このときは、歳をとってもバリバリ働けるわけですから、年金なんて冗談ではありません。
どんどん働いていただき、税金を収めるのです。
それで割を食うのは、ポストが空かないで困る若者たちでしょう。
就業のバランスを考えなければなりませんが、若者に充分なお金が回るような賃金体制や社会を構築する必要があります。
都知事選挙ではなぜか脱原発が争点になっちゃってますが、東京一極集中をやめて首都機能を移転、企業も東京から追い出せばそれで原発からの電力も東京は不要になるんじゃあ・・・
そんなことより、東京に出ても仕事が無い、派遣仕事しかない、介護の仕事は安すぎるなどの問題のほうが切実な問題なんじゃないでしょうか。
自分は都民ではないので、別にマック赤坂さんでいーではないかと・・www
話を元に戻すと、今回の発見は30歳の理系女子!
いいですねー。女子力も高そうで頼もしそうです。
これからは日本を引っ張るのは「草食系」とかいってとぼけてた男子ではなくて、強くなった女性なのかもしれません。
2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)/晋遊舎
¥966
Amazon.co.jp
<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11756734509.html">2050年の予測本を作ったら絶望的だった件</a>
実にひさしぶりの記事更新です。
その間にも読者登録いただいた方々、ありがとうございました。
正直なところ、南海トラフ地震が来たとしても、日本だけの話なんで、世界が滅亡するわけでもないし、世界大戦というのも、現在では多分あり得ず、局地戦だろう・・・
というわけで、すっかり滅亡ファンとしてはやる気を失っておりました。
前回のエントリーで2050年本を紹介しましたが、その後も書籍の発売が相次いだので、これは!と思って企画持ち込んだらなんとか通りまして、年末・年始はこれに没頭というか締切超やべえ状態でなんとか作り上げました!
2012年のあとは2050年かよ!
というツッコミが聞こえてきますが……。2012年に人類が滅亡しなかったのはたしかで、本当にがっかりしちゃったわけですが、じゃあ、先はどうなのか?
まず世界人口は90億人くらいに増えます。
逆に日本は人口が減るばかりで1億人を割り込んでいるかもしれません。
中国の台頭がこのまま続くかはかなり怪しく、2050年にはいまの日本と同じ問題を抱えて高齢化まっしぐら、それも10億人単位。。。それまで中国が分裂せずに済むかどうかも怪しいでしょう。
一方でアメリカは現在すでに世界の警察官という役を降りようとしています。自国の経済がそれどころではなく、海外での戦争も負けや泥沼続きで、国民もうんざりしているのです。
いちばん単純な話としては世界人口が90億人になったとき、現在の発展途上国が今度は新興国として中流の暮らしができる人々が増えるということです。
ということは、食糧を確保できるかどうかが切実な問題になります。
そして、水も同様です。
地球上でまともに使える淡水はすごく少ないのです。その大半は農業用水に使われ、飲料水はごくわずか。。。。中国でも水不足は深刻ですが、今後はアフリカ諸国も台頭してくるでしょうがこちらもやはり水不足。
さあ、どうする!
あちこちで衝突が起こるでしょうし、どこかいち早く自国の食糧を国際市場で確保するかの競争も起こります。
でも、もし、いまですら温暖化の影響なのか、世界の穀倉地帯は干ばつか冷害、豪雨などに襲われています。
アメリカが異常な大寒波に襲われていますが、実はこれ、温暖化の影響で北極海の氷面積が小さくなったためでもあるようです。
ロシアはおかけで北極海航路を手に入れましたが、この航路の権利を巡る争いも起こりそうです。
そんな具合で、調べれば調べるほど、また、未来予測データに当たれば当たるほど、先の見通しが暗いという、ある意味りあるなぶん、「人類滅亡大全」よりタチが悪い本かもしれません。
じわじわと絞め殺されていくような未来予測地獄絵図。。。。
唯一、希望があるとすれば、ものすごい速さで進む科学技術です。
文化や価値観を変えてしまうようなイノベーションだけが救いになるかもしれません。
そして、それがなにかは、20年前の人間が21世紀早々にタブレットが普及してることを予測できなかったのと同じように、30年以上先のイノベーションは予測不可能なのです。
なにせ、いま進んでいても誰もしらない研究や、これから生まれる子どもたちが思いついて実用化する技術やサービスもあるわけですから。
ということで、ぜひ、滅亡ファンの皆様にも読んでいただければと思います。
ひとつ間違いなのは、現在が未来への過渡期で、国際的にも国内的にも激変の時代に差し掛かっているということです。
ちなみに、識者の方々の取材の中でいちばん恐怖したのは、佐藤優さんの
「格差が解消されてフラット化されるのは、戦争が起こるとき。徴兵は金持ちも関係なくとられるから」
・・・・格差は広がるでしょうが、もし2050年にそれが解消されていたら、日本は国民を徴兵するような戦争を経験しているということです。。。
決定版 2012年人類滅亡大図鑑/洋泉社
¥550
Amazon.co.jp
もひとつおまけに念押し!
2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)/晋遊舎
¥966
Amazon.co.jp
<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11527014211.html">最悪の事態しか考えられない脳になってしまった</a>
2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する/英『エコノミスト』編集部
¥1,838
Amazon.co.jp
最近は、こういう先を予測した本がだいぶ並んでいますね。
もちろん、フリーメーソンがうんたら、というかいうトンデモ本ではなくて、まじめに専門家たちがさまざまな資料、これまでの歴史、そして現状などから未来を予測しているのですが、以前紹介した「100年予測」より、この本はちょっとカタイかも。
まあ、トンデモでないから逆にリアリティがあって面白いのですが、こういう本を読んで、将来の問題点の部分を読むととんでもない解決策を自動的に脳が考えだして、そこからしばらくは目は読んでいるけど、実はなにも入ってきていない自分がいるのに唖然とします。
もうひきかえせないところまで来てしまっているようです。
要するにキチガイですな。
どの本でも、まあ、これはニュースでも言われていることですが、先進国は宿命的に少子化・高齢化の道をたどります。そして社会保障費と医療費が異様なほど膨れ上がって国家予算を圧迫していきます。
これはまさに今、日本が直面している問題ですが、いま日本がとっている方策は実は他の国でもやっていた当然とるべきことのようです。
ちなみに、いまイケイケの中国も2020年には同じ問題に早くも直面するだろうとこの本では指摘しています。
そうでなくてもひとりっ子政策を取ってしまった中国。しかし、あまりにも膨れすぎる人口は当然、党の手に負えなくなりますから、これはもうしょうがないでしょう。そもそも人口大杉。
さて、医療はこの先も進歩するでしょうから、人間の寿命は先進国ほど伸びていくでしょう。つまり年金を払う期間が増える。それを防ぐには支払額を減らすか、支給開始年を遅らせていくしかなく、そのぶん、働いてもらう。
これがまあ、普通の策ですが、そのくだりを読んでいて自分の脳はこんなことを考えだしました。それは・・・
「要するに老人が早く死ぬために戦争をやる」
ということです。高齢者の人口比率と年金の受給金額がある水準を超えた場合、戦争経験者(幼い頃に軍隊に入らなかったが第二次大戦中に生きていた人間を含む)だけで、同じような状況の国とバトルするのです。
場所は限定して、場所を提供した国は場所代を受け取ることができます。
南海の孤島でもいいし、ジャングルでも砂漠でも、廃墟となった市街でもいい。
戦争に参加する老人は、招集された時点ですべての財産を子どもや親戚など若い世代にひとまず預けます。生きて帰れば返還、死ねば譲渡で、その場合、税金はある程度の金額まで無料。
預ける相手がない場合は国が変わって受け取る仕組みにします。
そして、バトル開始!
期間は1年もあれば十分でしょう。見事に生き残れば母国に還ることができ、ふたたび年金を受給されます。
死んだ場合は靖国神社に。
年金は死亡見舞金で終了です。
問題は負傷者ですが、これは自決してもらう。日本の伝統ですね。
そして、これらの戦争はテレビで中継されます。もちろん放映権は戦争する両国で公平に分担され、DVDなどについても著作権が発生するわけです。
仮に、ヒーロー的な老人がいて、そのキャラクターグッズが発売されても、マーチャンダイズということで処理可能で、国には金が入る。
これはもちろん、自衛隊でも国防軍でもないので、厳密には国家間の戦争では無いとも言えます。なので、憲法違反にはならない?
単純に個人の命のやりとりですが、そこに法律はありません。とはいえ、国際条約は順守しないと化学兵器や核兵器、ダーティボムなどを使われるとえらいことになります。
では捕虜はどうするか?
これは、とらずにすぐ相手の軍に返還します。
新興国がどんどん増えている地球上では、こうしたことが今後起こらないとは限りません。
どの国も栄えていった果てに出てくる問題なのです。
ところが、日本にはもうひとつ、実は厄介な世代があります。
戦後に生まれたベビーブーマー。団塊の世代です。
これの人口も膨大です。現在はまだお金を使う有望な方々ですが、いずれは・・・
決定版 2012年人類滅亡大図鑑/洋泉社
¥550
Amazon.co.jp