<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11756734509.html">2050年の予測本を作ったら絶望的だった件</a>
実にひさしぶりの記事更新です。
その間にも読者登録いただいた方々、ありがとうございました。
正直なところ、南海トラフ地震が来たとしても、日本だけの話なんで、世界が滅亡するわけでもないし、世界大戦というのも、現在では多分あり得ず、局地戦だろう・・・
というわけで、すっかり滅亡ファンとしてはやる気を失っておりました。
前回のエントリーで2050年本を紹介しましたが、その後も書籍の発売が相次いだので、これは!と思って企画持ち込んだらなんとか通りまして、年末・年始はこれに没頭というか締切超やべえ状態でなんとか作り上げました!
2012年のあとは2050年かよ!
というツッコミが聞こえてきますが……。2012年に人類が滅亡しなかったのはたしかで、本当にがっかりしちゃったわけですが、じゃあ、先はどうなのか?
まず世界人口は90億人くらいに増えます。
逆に日本は人口が減るばかりで1億人を割り込んでいるかもしれません。
中国の台頭がこのまま続くかはかなり怪しく、2050年にはいまの日本と同じ問題を抱えて高齢化まっしぐら、それも10億人単位。。。それまで中国が分裂せずに済むかどうかも怪しいでしょう。
一方でアメリカは現在すでに世界の警察官という役を降りようとしています。自国の経済がそれどころではなく、海外での戦争も負けや泥沼続きで、国民もうんざりしているのです。
いちばん単純な話としては世界人口が90億人になったとき、現在の発展途上国が今度は新興国として中流の暮らしができる人々が増えるということです。
ということは、食糧を確保できるかどうかが切実な問題になります。
そして、水も同様です。
地球上でまともに使える淡水はすごく少ないのです。その大半は農業用水に使われ、飲料水はごくわずか。。。。中国でも水不足は深刻ですが、今後はアフリカ諸国も台頭してくるでしょうがこちらもやはり水不足。
さあ、どうする!
あちこちで衝突が起こるでしょうし、どこかいち早く自国の食糧を国際市場で確保するかの競争も起こります。
でも、もし、いまですら温暖化の影響なのか、世界の穀倉地帯は干ばつか冷害、豪雨などに襲われています。
アメリカが異常な大寒波に襲われていますが、実はこれ、温暖化の影響で北極海の氷面積が小さくなったためでもあるようです。
ロシアはおかけで北極海航路を手に入れましたが、この航路の権利を巡る争いも起こりそうです。
そんな具合で、調べれば調べるほど、また、未来予測データに当たれば当たるほど、先の見通しが暗いという、ある意味りあるなぶん、「人類滅亡大全」よりタチが悪い本かもしれません。
じわじわと絞め殺されていくような未来予測地獄絵図。。。。
唯一、希望があるとすれば、ものすごい速さで進む科学技術です。
文化や価値観を変えてしまうようなイノベーションだけが救いになるかもしれません。
そして、それがなにかは、20年前の人間が21世紀早々にタブレットが普及してることを予測できなかったのと同じように、30年以上先のイノベーションは予測不可能なのです。
なにせ、いま進んでいても誰もしらない研究や、これから生まれる子どもたちが思いついて実用化する技術やサービスもあるわけですから。
ということで、ぜひ、滅亡ファンの皆様にも読んでいただければと思います。
ひとつ間違いなのは、現在が未来への過渡期で、国際的にも国内的にも激変の時代に差し掛かっているということです。
ちなみに、識者の方々の取材の中でいちばん恐怖したのは、佐藤優さんの
「格差が解消されてフラット化されるのは、戦争が起こるとき。徴兵は金持ちも関係なくとられるから」
・・・・格差は広がるでしょうが、もし2050年にそれが解消されていたら、日本は国民を徴兵するような戦争を経験しているということです。。。
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