人類滅亡はまだっすか!?

滅亡大好きで、大爆発とジェノサイドに異常殺人も大好きな非モテが綴る絶望の誰得ブログ

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11797339917.html">安倍政権が集団的自衛権行使容認を急ぐのは・・・</a>

強硬姿勢が目立つ安倍政権は、かつての自民党よりもタチが悪い独裁制をみせつけはじめました。 民主党があまりにふがいなかったので、当初はスパスパ決めていくことに喝采もありましたが、ここ最近は 「いまそれやる?」 ということまで。。。。旧来の利権政治が帰って参りましたが、これ、実はわるいことばかりではないのです。 なぜなら、そんな時代の日本経済は安定していたから。 なにせ金が入ってくることがわかっているので、企業も安心して金を使えるわけで、飲み屋などでの接待も盛んに。 (いまはキャップがありますが、そんなもん、どうとでもなります) ま、それはそうとして。。問題は集団的自衛権の容認を急いでいることです。 いまの国会で、国民投票の緩和をどうにかしようと動いているようですが、憲法改正なしで解釈ひとつで集団的自衛権を行使できるようにすることは可能です。 なぜなら、それは国連が保証している権利だからです。 日本はあえてそれを封じていただけです。 2/27の記事 「集団的自衛権の行使へひた走る政権を予見した佐藤優氏のインタビュー」 http://ameblo.jp/endof/entry-11782888481.html を読んでいただくと、急いでいる理由がわかります。 もうひとつ、その後、今日国民投票が行われるクリミア半島のロシアへの帰属・・・・・ ロシアがこのところ存在感を増しています。 某雑誌では「東西冷戦はまるで終わっていなかった」というコラム記事がありました。 欧米にとっての東西冷戦は終わったかのようで、アジアでは中国の後押しを受ける北朝鮮があり、中国は一党独裁のまま新しい共産主義を拡大しています。 つまり、アジアでの東西冷戦はまったく終わっていなかったのです。 そして、ここにきてロシアがかつてのような強硬姿勢を見せ始めました。 地政学によれば、ハートランドであるロシアは常に拡大しようとします。そのためにクリミア半島を失うわけにはいきません。 形こそ変わっていますが、東西冷戦はホットな争いに変わりつつあるのかもしれません。 折しも、アメリカは現在、失速しています。 日本が集団的自衛権を実現して、アメリカと共に行動してもらわないことには、ユーラシア大陸での有事にいちはやく対応できません。 なにしろ日本はかつてロシアと一戦交えて買っています。 クリミア半島情勢が危ういからこそ、アメリカがせっついているのでは。。。と勘ぐらざるをえないのです。 2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)

集団的自衛権を持つようになった日本がどうなるか、また国民投票の改定を急ぐ理由についても解説しております! ぜひ

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11797321036.html">不明マレーシア機はテロに使われる?</a>

当初は単純に墜落したのではないかと思われていたマレーシア機ですが、謎が続々。 実は、その時点で冗談半分に、 実はマレーシア機は丸ごと盗まれていてどこかに隠されており、それをつかんだヴァンダムのようなイカツイ男たちからなる特殊作戦部隊が事件解決に動いている説をひそかに唱えていたりしていたのですが・・・ 何者かが意図的に進路変更、という発表がなされるに至り、トンデモ説が真実味を帯びてきてしまいました。 その意図は、まず、貨物にとんでもないものが積まれている。 もうひとつは、映画に出てくるような誰も知らない重要人物が乗っていた。 ということがまず考えられます。しかし、これだけなら、ほかのタイミングでもかまわないわけで。。。 そこで浮上するのが、なんらかの目的を達成するために航空機が必要ということです。 いったいどこに着陸したのか? クソでかい空母でも用意したのか? いやいや無理無理。。。それはもう世界征服ができるレベル。 もうひとつは島などに戦時中の滑走路を活用して着陸させた、もしくはインドあたりのどこかに巧みに着陸させ、すぐさま隠した。 この場合、航空機を使ったテロが考えられます。 乗客は口封じのため全員射殺、しかるのちによういしておいた燃料を補給して、機内に爆弾を満載、目的地へと向かう。 では、その目的地とは???? 考えられるのは、パキスタンやインド国内。もうひとつは中国です。 空中給油ができるとは思えないので、どこに着陸しているかにもよりますが、そのあたりが空軍に察知されてもギリギリ逃げ切れる距離かという気がします。 もしくはまさかのクリミア半島??? もしこれが実現されたら劇場型のテロ犯罪といえるでしょう。 それとも特殊部隊が映画のアクションヒーローばりに解決するか? 今後の成り行きを見守りましょう。 2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)

2050年までに世界はどれだけわやくちゃになるのか。。 心配な方は、ぜひ「2050年の日本列島大予測」でをお読みください! 世界情勢についても予測しております

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11795817461.html">未明に震度5強 早期稼働が噂される伊方原発はすぐ近く</a>

関東ではまったくわかりませんでしたが、愛媛で深夜に震度5強地震がありました。 地震:愛媛県西予市震度5強 毎日新聞 2014年03月14日 02時19分(最終更新 03月14日 11時01分) http://mainichi.jp/select/news/20140314k0000m040142000c.html 14日午前2時6分ごろ、四国や中国、九州にかけて強い地震があった。愛媛県西予市震度5強、高知や広島、山口、大分の各県でも5弱を記録した。大阪管区気象台によると、震源は瀬戸内海西部の伊予灘で、震源の深さは約78キロ。地震の規模を示すマグニチュードは6.2と推定。この地震で、広島や岡山など6県で計17人が軽いけがをした。  四国電力によると、愛媛県伊方町伊方原発に異常はなかった。山陽新幹線在来線で遅れが生じるなど交通機関も乱れた。  管区気象台によると、伊予灘一帯は、フィリピン海プレートユーラシアプレートの下に沈み込む場所で、今回の地震フィリピン海プレートの内部で割れ目が生じたことが原因とみられる。2001年には死者が出た芸予地震が起きている。この日未明に記者会見した管区気象台の柿下毅・地震情報官は「南海トラフの大きな地震とは直接の関係はないと考えている」と指摘した。【後藤豪】 地震はプレート境界ではなく、プレートの内部で割れ目が生じたことによるというもので、南海トラフ地震とは関係はないと見ているようです。 とはいえ、プレートには常に力がかかっているのは動きがある以上当たり前で、そのひずみは、東日本大震災でかなり偏ったものになっているはずです。 そういえば数日前に、地震予知についての番組がありましたが、そこで四国沖あたりのひずみをGPSで追跡している科学者を追っていました。 その方は、311と同じように直前に過剰な変化があり、その後、沈静化したことで注意深くなっていましたが、それはこれだったのでしょうか? それとも、これも含めて、南海トラフへの圧力のひとつなのでしょうか? 気になるのは78kmという深さ。 これがもっと浅い場所で起きていれば震度5強どころではなかったでしょう。 地下のかなりふかいところでは、プレートが潜り込んで上にのっているプレートと接している部分だったりするのでは? その接している面も一様ではなく、固着が固いところ、ゆるいところがあります。 緩いところは滑りやすいので、適度な圧力がたまれば軽くずれて軽微な地震となりますが、固いところが剥がれるには相当な圧力が必要です。 それが耐えかねて割れるように剥がれれば大地震です。 奇しくも昨日、原子力規制委員会は、九州電力川内(せんだい)1、2号機(鹿児島県)を優先審査する原発に決定しています。 審査が最終段階に入ったという玄海原発3、4号機(佐賀県)や四国電力伊方原発愛媛県)も続く可能性があります。 なにかあったら、どうするんでしょうか。稼働していない原発でも、そこには大量の核燃料があることは間違いないわけです。 最後にえらい方のご意見をひとつ。 愛媛・西予地震:南海トラフと関連性は薄い 気象庁見解 毎日新聞 2014年03月14日 11時06分 http://mainichi.jp/select/news/20140314k0000e040181000c.html  14日未明の瀬戸内海西部を震源とするマグニチュード(M)6.2の地震について、気象庁は、国が想定するM9級の南海トラフ巨大地震との関連性は薄いとの見解を示した。  気象庁によると、今回の地震は、日本列島側のプレート(岩板)の下に沈み込むフィリピン海プレート内の深部78キロで発生した。  一方、南海トラフ巨大地震は両プレート境界で起き、その震源はより浅い20~30キロと想定されているという。このため、今回の地震とは震源の深さや、地震を発生させる力のかかり方が異なる。  東京大地震研究所の古村孝志教授(地震学)は「南海トラフ巨大地震とは無関係だ。ただ、将来的な発生確率は高く、注意は怠らないでほしい」と話す。【渡辺諒】 どうせなら、畏れられる南海トラフ地震が起こってから稼働したほうがいいんじゃないでしょうか。 それなら次に起こるまで300年ほどの時間が稼げますしね。。。 その間にエネルギー事情は代わって次のフェーズにうつるでしょうから、どっちにしろ、たぶん廃炉です。 2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)

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<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11795777911.html">マントル層に大量の水が存在する!? 地球深部はまだ謎だらけ</a>

「2050年の日本列島大予測」(晋遊舎ムック) 2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)

では、このまま人類が増え続けるのであれば、将来的に水不足が深刻になることを 当然予想される未来として提示しました。 それは、対流圏のなかで循環している淡水があまりにも少ないからです。 地球は海に覆われていますが、海水をそのまま飲むことは死につながります。 人類は海から生まれ、体内の水も生理食塩水をなめればわかるとおり、しょっぱいのに、飲むと臓器がダメージをくらう。 なんとも皮肉なものです。 しかし、今回の発見は、地球にはまだ隠された水が大量にあるかもしれないことをしめすものです。 なにせ 「地表から深さ400~600キロメートルの層に、地球上の全海洋水に匹敵する膨大な水が蓄えられている可能性があるという。」 のですから、とんでもない水量です。 また、報道では、このマントル中の水が、地球の地殻活動の活発さの原因のひとつかもしれないことも示唆しているとか。 まさに地球は水の惑星、というわけです。 深さ400~600キロの水をどうやってとるのか、それがいちばんの問題といえば問題ですが。。。 なにせ、現状では10kmの掘削がやっとというところです。 しかし、なかには浅いところでアクセスできるところがあるかもしれません。 そういう特異点は火山の近くや、過去にプルームがわきあがってきた場所などに存在する可能性はあるでしょう。 それでも100kmは掘らないといけないかもしれませんが・・・ しかし、人類はそれをやりとげるだけの力を持っていると思います。 マントル層まで自由に人類がアクセスできるようになると、また道の貴金属や希少金属 新たな高圧・高熱下での特殊なふるまいなども発見されそうで、それもまた楽しみです。 まったく新しいエネルギー源も発見されるかもしれませんね。

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11794076433.html">まったくもって終わっていない311に寄せて</a>

昨日上げたかったエントリーなのですが、流行りの風邪にやられて死んでました。。。 これはAFPのニュースですが、海外のニュースならではの切り口とも言えます。(署名は日本人ですが、なかなか国内のニュースでは取り上げにくいでしょう)。 大震災の後、怪談系のライターさんに「今後、ものすごい怪談スポットになるのでは?」と聞いたことが有りますが「やばすぎて、取り上げられないと思います。さすがに洒落になっていない・・・」 と聞いた記憶があるのですが、実際は怪談本や雑誌などでもこの手の話を見ています。 これは、復興がまだ終わっていないことと大いに関係があるでしょう。 まだ27万人もの方が仮設住宅に住んでいるのです。 街は放射性物質のせいで、帰れるのか、帰っても安全なのかもあやふや。政府や自治体の態度もあいまいで、住民たちも割れていく。。。 そして、いずれはまた大きな津波がやってくることが確実なエリアを強固な防波堤でなんとかしようとしているわけですが、これはハッキリ言って無駄でしかないのです。 三陸は過去何度も大津波に現れてきているので、これから100年もすれば再び大津波に洗われるのは南海トラフ巨大地震よりもあきらかです。 で、あるなら、今回津波が到達したエリアは生活の地とせずにバッファと考えてしまうこと、避難のための高い塔をすぐ避難出来る場所にいくつもぶっ立てたほうがおそらくはるかにマシなはずです。 その上で沿岸部には新エネルギーである風力発電や太陽光パネルをならべ、土地を借りる個人にはその分の金を借りるか、買い上げる。 そうすれば新しい家を建てることもできるでしょう。 そもそも銀行や不動産屋は被災した方々の家のローンを放棄すべきだったんじゃあ? でなければ、もう一件、新築などできませんよ。 政府でも地方自治体でも、それを頼んでも良かったか、もしくは肩代わりするとかいう方策をとれれば。。。。 助成金義援金はそういうことに使ってもよいわけで、形として残さなければならないわけでもないはず。 そんなわけで311はまったくもって終わっていません。 いちばんの理由は、これがただの自然災害ではなく、原子炉事故という余計なものが付随してしまったことでしょう。 がれきは行き場を失い、いまも原子炉は放射性物質をまき散らしているのだからどうしようもなく、さらに生態系と水の循環のなかで、高濃度の放射線を発する場所はあちこちに残ったままで、完全除染は不可能に近い・・・。 そして、5ミリシーベルトの許容量を超える作業員がベテランを中心に続々で、現場を離れざるを得なくなっているそうです。 最近頻発している人為的な単純ミスによる汚染水漏れなどは、こうした人不足の深刻さも原因だとか。 これは報道ステーションでのインタビューからですが。また偏向だろ、と思いがちですが、コレに関してはおそらく今後も深刻化していくはずです。 なぜなら福島第一の核心部分は高濃度で汚染されているからです。 そうなると、ここで働く人はいくらいても足りないことになります。 もう、ニートとか、全員働けよ! 東京とか福島から電力もらってた奴の成人以上は福一での一年の勤務を義務にしたほうがいいというレベルです。 原子炉稼働賛成派からまずはいっていただきましょうか。 それと、政府はまったくあてにならないことが政権が変わってからも明らかになったので、復興事業はもう天皇陛下主導でいいんじゃないだろうか? いや。これはマジで。。。 自分は1年前のいまごろ、ちょっと絶望的な気分から死んでみたりしてみたのですが、(2012年に人類終わんなかったし・・・) まったくもって何のダメージもなくいまも生きているなあと。。 そんな臨死からの生還をも思い起こさせる時期だったりもします。 2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11789847868.html">日本を右傾化させてるのは中国と韓国だろが</a>

どこのサーカスだよ! さすが中国だな。世界をそれでまわってくれないか? 日本の右傾化だ!ヤバイあるよニダ~ と騒いでいるのは、中国と韓国、ついでに北朝鮮が日本を挑発しまくるからではないですか。 調子に乗って日本人のほとんどが意識していなかった海の上にある領土の境目に関心を寄せるようになったのは バカな中国の船(完全に工作船)が海保の船に衝突してきてからです。 それまで、尖閣諸島を知っていた日本人がどのくらいいたでしょうか? そもそも、高校ではよーやく日本史が復活するというくらい自国をないがしろにしていた国です。 領海の問題についても受験で出るかどうかも怪しいし、授業できちんと島の名前をおそわってきたでしょうか? そして、話し合いと補償が済んでいる第二次大戦をいまだに持ちだして反省してない だと? アホか。 ODAでいくら突っ込んでると思っているんだ。中国、おまえんとこもだよ! 韓国なんて、保証金を国内のインフラ整備に勝手に回しただけじゃねえか。 歴史をきちんと認識するのはお前らのほうだ。 そもそも、いつまでもそんなことをやっているなら、本格的な先進国の仲間入りはたぶん無理だろう。 少なくとも西側諸国のようになることはできない。 前を向いて同盟を組んだEUを少しは見習え。あそこなんざ、大戦以前から民族同志が殺し合いを繰り返してきた地だぞ。 しかし、あきらかに没落がはじまっているので手を組んでいる。 むろん、移民などで問題は多いし、各国のエゴや思惑はあっていつ空中分解してもおかしくはない。 それでも、手を組むことが出来た。 アジアで同じことができないと、この先、おそらく大変なことになる。 かつての時代を振り返るなら、欧米列強がアジアで好き放題したことが、今度は経済侵略で行われるのだ。 中国も韓国も日本とひとりあたりの給料が何倍も差があることを忘れないよ~にな。 その差を埋めなければ、まだまだ後進国だよ。残念ながら。 2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11788812334.html">地政学抜きにウクライナの重要性は理解できない</a>

2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)

さて、この本では2050年の日本を取り巻く世界情勢を予測するにあたって、地政学が不可欠と判断して、日本でも数少ない専門家の奥山真司先生に取材を行いました。

地政学は戦略学とも共通する部分がありますが、要は土地の取り合い、各国の衝突には特徴があるという見方でもあります。

ウクライナが注目されるようになって、最近、やたらと「地政学的にロシアは失えない土地」という解説を目にするようになりました。

ちょうどいま、テレ朝でウクライナ状況について解説していますが、のっけから地政学という話、そして、地政学の大きな理念である「ハートランド」という言葉が解説抜きで登場しました。


「2050年の日本列島大予測」では奥山先生にそのあたりをじっくり伺い、地政学の基本概念からまずお話いただきました。

まずは、地政学を考える上で欠かせない基本的なパワーの衝突図です。

ハートランド

ユーラシアの奥から押し出ようとするハートランドと海から攻め上がるシーパワーとオフショアアイランド、武力が衝突する中間地帯のリムランド


チョークポイント

海峡など重要地点は「チョークポイント」。ここを押さえるものが勝つ


この概念をまず押さえておくことが必要です。

ちなみにアメリカは大きな島国であり、シーパワー側です。
だから、ユーラシアに取り付こうとする。


中国はリムランドに位置していますが、現在、ここが武力を増強しつつあり、シーパワーを獲得して出ていこうとしているわけですね。


ちなみに、ムックでは記事の中にも奥山先生のコメントを引用しております。

奥山先生のメルマガ、サイトでも
「要点が分かりやすくまとまっており、とても良い内容となっておりますので、ぜひ、お手にとってお読みなってみて下さい。」
とお褒めいただきました。


ありがたいことです。

■奥山先生のFACEBOOK
https://www.facebook.com/realist.jp

■リアリスト評議会
http://www.realist.jp/

はもちろんですが、発行されている無料メルマガを読むと、実に世界情勢が地政学的に読み解けるかがわかります。

そのメルマガ
「アメリカ通信」ウクライナ問題を「地政学的」に考えてみた
3/3発行版より

記事を抜粋させていただきますね。
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1.ウクライナは「リムランド」にある。

当たり前ですが、ウクライナ
ソ連が崩壊した後に独立した国々の中でも
地理的に非常に微妙な場所にある国です。

ロシアの影響を逃れるために、
アメリカから支援(陰謀?)を受けた「オレンジ革命」によって、
2005年からのユーシェンコ政権では親欧米路線に転換。

ところが2010年に選挙でヤヌコビッチ政権に変わると
「親露」路線に転換。

そして今回の2014年のデモを契機とした政変では、
再び「親欧米」路線に転換しております。

「なんか安定しないなぁ」
とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、
その理由は地理的な意味合いがかなり強く、
地政学」でお馴染みの用語を使えば、

< ロシアのハートランド VS  欧米のシーパワー >

という形で、大きなパワーが激突する要衝に
位置しているわけですね。

具体的に言えば、
ロシアに接している東部や南部はロシアの「ハートランド寄り」の地域であり、反対にポーランドルーマニアに近い北部や西部は欧米の「シーパワー寄り」の地域、
ということです。

さらにウクライナは、「リムランド」の特徴である、
人口の多さ(元ソ連諸国では二番目の規模)や
農業生産量の高さ(世界有数の穀倉地帯)
という特徴を持っております。

「そんな単純なものなの???」
と感じた方もいると思いますが、
この「ロシアvs欧米」、そして「陸vs海」という、いかにも"地政学的"な構図を頭に思い描いておくのはとりあえずは有益なのです。

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2.クリミア「半島」にカギがある

ウクライナが「リムランド」にあるということは
読者の皆さんにお分かり頂けたと思いますが、
ここで一つ気になることが出てきます。

それは、黒海に面しているウクライナ領内の、
クリミア半島の南端に、ロシアの黒海艦隊の軍港(セバストーポリ)があることです。

さらにロシアは、このクリミア半島にある
クリミア自治共和国の人口の約60%を占める
ロシア系住民の一部に、ロシアのパスポート(!)を
配布したりもしているのです。

これはいわば、「リムランド」であるウクライナの海側に突き出た半島の先端に、ロシアの「シーパワー」の一大拠点があるということを意味するわけわけです。

そして、この地政学的要衝の貸借関係をめぐって、
ロシアとギクシャクした関係が続いてきたことは
報道でもすでに論じられている通り。

先日崩壊したヤヌコビッチ政権は、ロシアとの間で
この基地を2042年まで貸すことに合意しておりまして、
ここ数日では、ここの軍港を拠点として、
ロシア側の軍事介入が始まったとも報道されております。

地政学」をよくご存知の「アメ通」読者の皆さんは
ここでお気づきだと思いますが、
このセバストポリ軍港が現実に存在している、ということは、

「ロシアはランドパワーである」

という単純なテーゼが成り立たず、
そこには地政学の理論がねじれている
とお感じかと思います。

ですが、これはロシアが、
すでに黒海を「内海化」しており、
陸側の拠点になっているとして解釈すれば、
大枠では間違っておりません。

地政学的な基本として、重要な認識は、

そもそも「半島」というのは、必然的に海と陸のパワーが衝突するリムランドに属しているために、常に紛争が起こりやすくなる。

ということです。

「半島」というのは、地政学においては「鬼門中の鬼門」で、日本にとっての朝鮮半島満州、イギリスにとっての対岸の低地国(オランダ、ベルギーなど)更に、フランス、そしてアメリカや中国にとってのベトナム、などの例でもよくわかります。

つまり大国同士の権益がぶつかったところという意味では、
「半島」というのは政治的に火種を抱えやすいわけです。

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3.ウクライナは「通り道」である

日本国内のメディアではあまり報じられていないようですが、
ウクライナは、ロシアとヨーロッパをつなぐいくつもの重要なパイプラインの「通り道」です。

ロシアはEUへのガスの輸出を大部分を
ウクライナを通るパイプラインを通じておこなっております。

そして
地政学では、
「通り道」(Lines of Communication)を誰がコントロールするのか? ということが、極めて重要な意味を持ちます。

実際のところ、プーチン大統領自身は
このウクライナパイプラインの買い取りを目指しております。

ウクライナは、歴史的にヨーロッパの周辺の大国
(ロシア、ドイツ、オーストリア、トルコ)に「通り道」のように
何度も蹂躙されてきております。

似たような「通り道」にあったポーランドが、
今回のロシア側の動きを異様に警戒して批判しているのも、
このような歴史的な事情の現れです。

このような「ロシアの通り道」に対して、
アメリカは一体何ができるかというと、正直なところ、何もできません。

なぜかと言えば、
「アメリカにはウクライナには利害がない」からです。

※参照※---

▼ロシア、ウクライナ軍事介入へ 米、抑止手詰まり
 大統領警告も対抗策なし (産経新聞 3月2日)

>> ウクライナに関する米国の国益は「ロシアに比べてはるかに小さい」
>> (政治学者のイアン・ブレマー氏)との指摘も根強く、
>> オバマ政権の及び腰に拍車をかけている。
>> 軍事介入の可能性も、ほぼ皆無に等しい。

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そして、ロシア側の意志としては、
この地は欧米側には絶対に引き渡さない!
という固い決意を持っております。

プーチン大統領は2008年の4月に、当時のブッシュ大統領に対して、
「ジョージ、君はわかっていない。ウクライナは国家ではないんだ」
と言っていますが、このプーチンの「世界観」がミソなわけです。

今回のウクライナ問題でも、
アメリカ側としての「切れるカード」は、
かなり限られていると言えるのではないでしょうか。

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いかがでしょうか。

だからEUとロシアの引っ張り合いになっているわけで、オバマは電話で「ちょっとお、手荒なことはやめてよね~まじで」と(なぜかオネエ言葉)釘を刺す程度というわけです。


では。。。もし、仮に、ロシアとEUが奇跡的に手を組んでしまい、中国も巻き込み
「大ユーラシア連邦」とでも名乗りだしたらどうなるでしょうか?

これはおそらく間違いなく、アメリカを叩き潰しに行くでしょう。

その時日本は、場所的に微妙な位置です。

右傾化ですばやく武装していても、あっという間に叩き潰されてしまうでしょう。


ともあれ、これからの世界情勢を読み解く上で、地政学は重要です。
ぜひ、勉強してみてください。







世界を変えたいなら一度"武器"を捨ててしまおう