人類滅亡はまだっすか!?

滅亡大好きで、大爆発とジェノサイドに異常殺人も大好きな非モテが綴る絶望の誰得ブログ

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11788812334.html">地政学抜きにウクライナの重要性は理解できない</a>

2050年の日本列島大予測 (晋遊舎ムック)

さて、この本では2050年の日本を取り巻く世界情勢を予測するにあたって、地政学が不可欠と判断して、日本でも数少ない専門家の奥山真司先生に取材を行いました。

地政学は戦略学とも共通する部分がありますが、要は土地の取り合い、各国の衝突には特徴があるという見方でもあります。

ウクライナが注目されるようになって、最近、やたらと「地政学的にロシアは失えない土地」という解説を目にするようになりました。

ちょうどいま、テレ朝でウクライナ状況について解説していますが、のっけから地政学という話、そして、地政学の大きな理念である「ハートランド」という言葉が解説抜きで登場しました。


「2050年の日本列島大予測」では奥山先生にそのあたりをじっくり伺い、地政学の基本概念からまずお話いただきました。

まずは、地政学を考える上で欠かせない基本的なパワーの衝突図です。

ハートランド

ユーラシアの奥から押し出ようとするハートランドと海から攻め上がるシーパワーとオフショアアイランド、武力が衝突する中間地帯のリムランド


チョークポイント

海峡など重要地点は「チョークポイント」。ここを押さえるものが勝つ


この概念をまず押さえておくことが必要です。

ちなみにアメリカは大きな島国であり、シーパワー側です。
だから、ユーラシアに取り付こうとする。


中国はリムランドに位置していますが、現在、ここが武力を増強しつつあり、シーパワーを獲得して出ていこうとしているわけですね。


ちなみに、ムックでは記事の中にも奥山先生のコメントを引用しております。

奥山先生のメルマガ、サイトでも
「要点が分かりやすくまとまっており、とても良い内容となっておりますので、ぜひ、お手にとってお読みなってみて下さい。」
とお褒めいただきました。


ありがたいことです。

■奥山先生のFACEBOOK
https://www.facebook.com/realist.jp

■リアリスト評議会
http://www.realist.jp/

はもちろんですが、発行されている無料メルマガを読むと、実に世界情勢が地政学的に読み解けるかがわかります。

そのメルマガ
「アメリカ通信」ウクライナ問題を「地政学的」に考えてみた
3/3発行版より

記事を抜粋させていただきますね。
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1.ウクライナは「リムランド」にある。

当たり前ですが、ウクライナ
ソ連が崩壊した後に独立した国々の中でも
地理的に非常に微妙な場所にある国です。

ロシアの影響を逃れるために、
アメリカから支援(陰謀?)を受けた「オレンジ革命」によって、
2005年からのユーシェンコ政権では親欧米路線に転換。

ところが2010年に選挙でヤヌコビッチ政権に変わると
「親露」路線に転換。

そして今回の2014年のデモを契機とした政変では、
再び「親欧米」路線に転換しております。

「なんか安定しないなぁ」
とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、
その理由は地理的な意味合いがかなり強く、
地政学」でお馴染みの用語を使えば、

< ロシアのハートランド VS  欧米のシーパワー >

という形で、大きなパワーが激突する要衝に
位置しているわけですね。

具体的に言えば、
ロシアに接している東部や南部はロシアの「ハートランド寄り」の地域であり、反対にポーランドルーマニアに近い北部や西部は欧米の「シーパワー寄り」の地域、
ということです。

さらにウクライナは、「リムランド」の特徴である、
人口の多さ(元ソ連諸国では二番目の規模)や
農業生産量の高さ(世界有数の穀倉地帯)
という特徴を持っております。

「そんな単純なものなの???」
と感じた方もいると思いますが、
この「ロシアvs欧米」、そして「陸vs海」という、いかにも"地政学的"な構図を頭に思い描いておくのはとりあえずは有益なのです。

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2.クリミア「半島」にカギがある

ウクライナが「リムランド」にあるということは
読者の皆さんにお分かり頂けたと思いますが、
ここで一つ気になることが出てきます。

それは、黒海に面しているウクライナ領内の、
クリミア半島の南端に、ロシアの黒海艦隊の軍港(セバストーポリ)があることです。

さらにロシアは、このクリミア半島にある
クリミア自治共和国の人口の約60%を占める
ロシア系住民の一部に、ロシアのパスポート(!)を
配布したりもしているのです。

これはいわば、「リムランド」であるウクライナの海側に突き出た半島の先端に、ロシアの「シーパワー」の一大拠点があるということを意味するわけわけです。

そして、この地政学的要衝の貸借関係をめぐって、
ロシアとギクシャクした関係が続いてきたことは
報道でもすでに論じられている通り。

先日崩壊したヤヌコビッチ政権は、ロシアとの間で
この基地を2042年まで貸すことに合意しておりまして、
ここ数日では、ここの軍港を拠点として、
ロシア側の軍事介入が始まったとも報道されております。

地政学」をよくご存知の「アメ通」読者の皆さんは
ここでお気づきだと思いますが、
このセバストポリ軍港が現実に存在している、ということは、

「ロシアはランドパワーである」

という単純なテーゼが成り立たず、
そこには地政学の理論がねじれている
とお感じかと思います。

ですが、これはロシアが、
すでに黒海を「内海化」しており、
陸側の拠点になっているとして解釈すれば、
大枠では間違っておりません。

地政学的な基本として、重要な認識は、

そもそも「半島」というのは、必然的に海と陸のパワーが衝突するリムランドに属しているために、常に紛争が起こりやすくなる。

ということです。

「半島」というのは、地政学においては「鬼門中の鬼門」で、日本にとっての朝鮮半島満州、イギリスにとっての対岸の低地国(オランダ、ベルギーなど)更に、フランス、そしてアメリカや中国にとってのベトナム、などの例でもよくわかります。

つまり大国同士の権益がぶつかったところという意味では、
「半島」というのは政治的に火種を抱えやすいわけです。

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3.ウクライナは「通り道」である

日本国内のメディアではあまり報じられていないようですが、
ウクライナは、ロシアとヨーロッパをつなぐいくつもの重要なパイプラインの「通り道」です。

ロシアはEUへのガスの輸出を大部分を
ウクライナを通るパイプラインを通じておこなっております。

そして
地政学では、
「通り道」(Lines of Communication)を誰がコントロールするのか? ということが、極めて重要な意味を持ちます。

実際のところ、プーチン大統領自身は
このウクライナパイプラインの買い取りを目指しております。

ウクライナは、歴史的にヨーロッパの周辺の大国
(ロシア、ドイツ、オーストリア、トルコ)に「通り道」のように
何度も蹂躙されてきております。

似たような「通り道」にあったポーランドが、
今回のロシア側の動きを異様に警戒して批判しているのも、
このような歴史的な事情の現れです。

このような「ロシアの通り道」に対して、
アメリカは一体何ができるかというと、正直なところ、何もできません。

なぜかと言えば、
「アメリカにはウクライナには利害がない」からです。

※参照※---

▼ロシア、ウクライナ軍事介入へ 米、抑止手詰まり
 大統領警告も対抗策なし (産経新聞 3月2日)

>> ウクライナに関する米国の国益は「ロシアに比べてはるかに小さい」
>> (政治学者のイアン・ブレマー氏)との指摘も根強く、
>> オバマ政権の及び腰に拍車をかけている。
>> 軍事介入の可能性も、ほぼ皆無に等しい。

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そして、ロシア側の意志としては、
この地は欧米側には絶対に引き渡さない!
という固い決意を持っております。

プーチン大統領は2008年の4月に、当時のブッシュ大統領に対して、
「ジョージ、君はわかっていない。ウクライナは国家ではないんだ」
と言っていますが、このプーチンの「世界観」がミソなわけです。

今回のウクライナ問題でも、
アメリカ側としての「切れるカード」は、
かなり限られていると言えるのではないでしょうか。

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いかがでしょうか。

だからEUとロシアの引っ張り合いになっているわけで、オバマは電話で「ちょっとお、手荒なことはやめてよね~まじで」と(なぜかオネエ言葉)釘を刺す程度というわけです。


では。。。もし、仮に、ロシアとEUが奇跡的に手を組んでしまい、中国も巻き込み
「大ユーラシア連邦」とでも名乗りだしたらどうなるでしょうか?

これはおそらく間違いなく、アメリカを叩き潰しに行くでしょう。

その時日本は、場所的に微妙な位置です。

右傾化ですばやく武装していても、あっという間に叩き潰されてしまうでしょう。


ともあれ、これからの世界情勢を読み解く上で、地政学は重要です。
ぜひ、勉強してみてください。







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