人類滅亡はまだっすか!?

滅亡大好きで、大爆発とジェノサイドに異常殺人も大好きな非モテが綴る絶望の誰得ブログ

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10502183154.html">ハーモニー/医療社会主義の夢</a>

インドネシアでまた大きな地震が発生していますね。

震源は深いようですが、まだこのエリアは不安定で大きな地震を起こすだけの歪がたまっているようです。

火山噴火などにつながらなければいいのですが。

昨日のメキシコの地震twitterで見ているとM2.8~3.3クラスの余震が続いていますが、ひとまず落ち着きつつあるようです。

地震もこまりますが、一方で人間同士の対立もひどいです。

ロシアでの爆弾テロ、タイでのタクシン派デモをめぐる緊迫、インドではインド共産党毛派による警官隊襲撃

で75人が死亡、イラクバグダッドでも連日の爆弾テロが相次いでいます。

火種には事欠かない状態です。まあ、これは人類的にはいつものことですね。

つい先日、いまさらではありますが伊藤 計劃のSF「ハーモニー」を読みました。

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)/伊藤 計劃
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この小説で描いているのは、「大災禍」と呼ばれる核の花が咲いた混乱期を経た人類が、反動から医療分子治療を確立。老い以外の病気がほぼ消滅した医療主義ともいえる、福祉厚生社会を実現した未来。

物理的な傷だけでなく、心が傷つかないよう、暴力的な描写などもコンテンツからは排除されています。そして、大災禍で人口を減らした人類にとって、子供は重要なリソースとして扱われ、いじめなどもリソースを損なわないよう意識を刷り込まれ根絶します。

心に傷を負ったなら(と思われれば)カウンセリングでよってたかって優しくする超友愛社会です。

この社会を現実化できたのは、人体を常に監視し、必要なら薬などを調合する「Watch Me」が人体に植え付けられたからでもあり、人類はその恩恵に浸り、安全な日々を過ごすのです。

ちょっとしたいさかいやネガティブな気持ちすら、人は忘れていく世界。

いまの世界を見渡して、これをよしとはしませんが、「ハーモニー」で描かれる未来もぞっとします。

医療社会主義ともいえる、ディストピアです。

まあ、いまのJ-POPを聞いていると、若い人は優しい、自分肯定の応援ソングが好きなようですが、そんなぬるい風潮はハーモニーの世界とつながっているかもしれません。

しかし(以下、ややネタバレになります)

「ハーモニー」ではさらにその先。「わたし」という意識こそ不要である、という人類補完計画が!

かなしい、怒り、笑う、などの感情も進化の中で必要だったから獲得してきたが、それすら必要ではない、むしろ「わたし」が邪魔になるとしたら・・・

完全なハーモニーとはなんなのか。

もう、ここまで読めばわかりますよね?

エヴァ」以降、あたりからでしょうか。いや、おそらくその前からあったのだと思いますが、文字通り人類がひとつになるという夢が語られてきました。

以前は危ない人や宗教的なものだったのが、一般的なコンテンツ、エンタメで見られる機会が増えている気がします。

それは人類の夢、だからなのでしょうか?

もしくは未来に起こることだから、それが過去にも影響してビジョンを見せられていると言うことなのか。

融け合うのはごめんだ、と個人的には思います。

宇宙意識体とか、いやですよ・・・w