<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11474580981.html">富士山大爆発!</a>
富士山大噴火 (講談社文庫)/鯨 統一郎
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まだ爆発してません。
小説を読み終えたので・・・鯨統一郎さんは
邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)/東京創元社
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でデビューした方で、どちらかといえば会話でリードしていくタイプの作家さんだと思っていたのですが、「富士山大噴火」は、真面目な?本であり、結局地震もきっちり予知できず、民間の研究者たちの研究などを相手にしない学者などへのアンチテーゼ的な問題提起も盛り込んでいます。
この作品で富士山の異常、というより噴火の時期を当てるのは、FM電波観測の研究家であり、動物の生態に詳しい樹海に見せられた人、そして、亜流の研究を続ける学者たちなのです。
そして、やってくる、富士山噴火の前兆と言われる山体膨張と異常な低周波地震の頻度。さらに二酸化硫黄濃度の上昇。
後者は科学者たちが計測機器を設置して観測しているものですが、皮肉なことに、それを捉えた時にはもう手遅れ・・・
現実には両者が手を組んで研究すべきでしょう。なにせ、公的な予知機関はまともな予知ができないといっているのですから、その方法だけでは無理ということでしょう。
しかし、研究者は予算確保が命。
かくして、ここでも既得権と権力ができるべきものへ回っていないのです。
確かに日本中には高精度の観測機器が揃っているし、観測網も充実している。はずなのに、淡路・神戸も311もスカ。
思ってもいないところには機器が配備されていないのです。
富士山はもちろん過去に噴火している活火山ですから、観測機器は万全です。でも、次の噴火がもし樹海で起こったら?
山から噴火する、というわけでもないのです。
小説のなかでの噴火被害については
死都日本 (講談社文庫)/講談社
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が、山は富士山でないにしても最高でしょう。
火山は縄文の昔には土器のモチーフになるほど活発だった時期がありました。
また、そんな活動が活発な時期に入る可能性は、日本がプレートがぶつかりあう場所である限り、ゼロではないどころか、いつ突入してもおかしくないのです。
三宅島のあと、富士山が爆発していないのが、自分にはいまだに不思議に思えるほどですから。
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