<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-11037672470.html">日本沈没</a>
小松左京さんが亡くなったことで追悼出版されたコミック版の日本沈没を読みふけっております。
あらためてコミックで読んで驚いたのですが、日本が引きずり込まれるメカニズムが膨大なネームで説明されているんですね。
東日本大震災では東北の太平洋岸が東へ大きく移動しましたが、小説でも同様です。
日本海側からの圧力が日本を東側、つまり日本海溝がわへ押し出し、太平洋岸では、プレートが急速に落ち込み、つっかえ棒を失った状態で日本はねじれながら沈没していくのです。
京都からはじまった大地震はその後、富士火山帯、中央構造線沿いで大地震と火山の爆発を次々誘発、さらに沈降速度は一日数センチで止まらない。。。
まさに悪夢ですが、東日本大震災を経験した後だと、まんざら「ない話ではない」気すらしてきます。
このコミックでは自然の脅威と世界へ流出していく日本人が中心なので原子炉の悪夢については触れていません。しかし、作中の被害を観ると、当然、ズタズタになっていると思われます。
日本沈没では国土そのものがなくなってしまうため、復興もクソもなく、官僚も政治家もまずは国民を全力で避難させることに尽力するわけですが、一方で、日本という組織を残そうともします。
まだ復興できる土地があるだけ、いまのほうがマシなのでしょう。
いや、それにしてもあらためて読むべき本だと思います。
コンビニで上下巻のコミックがまだ売っていると思いますので、目についたら読んでみてください。