<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10971077070.html">水に満ちた宇宙</a>
宇宙にはさまざまな形で水があふれています。
それも、想像を絶する形で。
たとえばブラックホールのまわりにあるという大量の水!
-----------------------------------------------------
巨大ブラックホールに大量の水を確認
Andrew Fazekas
for National Geographic News
July 28, 2011
地球から120億光年離れた銀河の中に、これまで見つかっている中で最も遠くにある、最も大量の水の雲が確認されたと天文学者が発表した。
地球の質量の400億倍に達するこの巨大な水蒸気雲は、クエーサーと呼ばれるタイプの活発に物質を飲み込む超大質量ブラックホールの周囲を取り囲んでいる。
クエーサーというのは、宇宙の中でも特に明るくエネルギー放出の大きな天体だが、実体は銀河の中心に存在するブラックホールであり、周囲の降着円盤の重力エネルギーを消費し、同時に強力なエネルギージェットを逆に放出している。
研究の共著者でカリフォルニア州パサデナにあるカーネギー天文台の天文学者エリック・マーフィー氏は、「ブラックホールは、この円盤の物質を飲み込み、そのときにX線や赤外線の放射の形でエネルギーを放出する。そのエネルギーが今度は周囲の物質を熱することがあり、観測されたような水蒸気が生じている」と説明する。
このクエーサーを取り囲む水蒸気は、「地球の全海水の140兆倍に相当する。きわめて大量の水だ」。
◆原初の水が宇宙を冷やした?
マーフィー氏らは、ハワイのマウナケア山頂にあるカリフォルニア工科大学サブミリ波天文台の口径10メートルの電波望遠鏡に取り付けられた分光器を使い、この湿ったブラックホールを発見した。また、異常に温かいこの水蒸気の雲の中に、ブラックホールを取り囲むほかのガスや塵が混じっていることも明らかにした。
実際、ガスや塵の量が十分にあるため、このブラックホールは現在の6倍、太陽の質量の1200億倍以上にまで成長しうるとマーフィー氏は言う。
そしておそらくそれ以上に驚くべき発見は、この巨大な宇宙の貯水池が形成されたのが、宇宙が生まれてまだ16億年しか経っていないころだったということだ。
「この発見で私が何より興奮するのは、宇宙の年齢が現在の10分の1でしかなかったころでさえ、水がどれほど普遍的だったかということを証明している点なのだ」とマーフィー氏は語る。
「宇宙がこのように若かった段階の天体でこれほど大量(の水)が見つかったという事実は、ビッグバン後、銀河において分子形成と化学進化が非常に急速に進み得たということを示す新たな根拠となる」。
天文学者は、今回の発見をもとに、若い宇宙に大量に存在した水が星間物質(恒星間の宇宙空間に存在するガスや塵)の効率的な冷却剤としてどう働いたかを研究できるものと期待している。その冷却が、恒星の形成と銀河系のような銀河の進化に影響を及ぼしたと考えられるのだ。
水蒸気を伴うクエーサーに関するこの研究論文は、「Astrophysical Journal Letters」誌に受理されている。
---------------------------------------------------
まだ若かった宇宙ですらこれほどの水があったわけです。
これほどの水なら太陽にぶっかけると消火できそうなきもしてきますが、まあ、蒸発するでしょう・・w
しかし、ブラックホールが過去に水を集めて撒き散らす役目を負っていたなら、惑星系などが形成されるときにはそうした起源の水が使われたのかもしれませんね。
地球の海水の140兆倍もの水というのもスゴイ量です。水不足に悩んだら宇宙から集めることもできそうですね。
また、ほかの惑星を地球化するテラフォーミングでも使えそうな。。。
もうひとつはニュースサイトに取り上げられた記事「宇宙ヤバイ」から
------------------------------------------------------
宇宙の消火栓!?
アマゾン川の1億倍の水を時速19.3万kmで放水する星、発見
天の川は光の帯だけど、宇宙に水をまき散らしている星が見つかりましたよ!
発見場所はペルセウス座の、地球から見て
牡牛座のプレアデス星団(七姉妹、すばる)の右手に位置するL1448-MMの中。
宇宙の標準では「原始星」で、しかも密度が低いので、
星を形成する本当に初期段階みたいですね。
まさにシューティング・スター(流れ星)ならぬ
ウォーターシューティング・スター(放水星)なわけですが、
これからの涼しい季節にピッタリと思いきや。
なんと水温は華氏18万度(約10万℃)もするんだそうな! 熱湯やんけ!
しかも超高温な上に超高速で超大量。PhysOrgによると
「各ジェットで毎秒流れる水量はアマゾン川の1億倍相当、
スピードはAK-47アサルトライフルの銃口速度の80倍」なんでございますよ。
宇宙飛行士のシャワーを一瞬期待したんですが、これじゃあDOAですね。
こんな高熱で大量にビュンビュン飛び散ってるんじゃ
夜もうかうか寝れない気がしますが
まあ、大丈夫大丈夫、750光年彼方にある星なので。
こうした放水の現象は他のベビースターでも確認されてますが、
その規模測定に成功したのは今回が初めてです。
オランダのライデン大学のポスドクの学生Lars E. Kristensenさんら
天体観測研チームが、欧州宇宙機関(ESA)のハーシェル赤外線宇宙望遠鏡で測りました。
こういう放水は星1個につき千年続く可能性もあるんだそうですよ?
そのプロセスで衝撃波を生み、星周辺にダストのレイヤーが堆積されてゆくのですが、
その降着円盤は土星の輪のようにクリアじゃなく「もっとフワフワ」だとKristensenさん。
生まれてほやほやのベビースターはみんな星形成の初期段階でこの放水プロセスを通過するのかも、かつての太陽も含めて...と天文学者たちは睨んでいるんですよ。
読んでるだけでゾクゾクきますね。
なんか急に僕も放水したくなってきた。
http://www.gizmodo.jp/2011/06/1193km.html
-----------------------------------------------------
こちらはブラックホールではなく、原始星。
それが役10万度の水をジェットで噴出。それが数千年つづくこともあるとのこと。
原初の惑星はなぜにそんな大量の水を含んでいるのか?
恒星の周りにできる降着円盤は思った以上に水分が多いのでしょうか。
彗星なども氷のかたまりで、惑星系のはずれに吹き飛ばされたものです。
元は原始惑星から吹き出した水分が元か・・・そう思うと太陽系の起源以上に、生命にもせまるなにかを含んでいるかもしれません。
もともと宇宙空間にあった水が生命の元になるものを含んでいたとするなら・・・まあ、それが絶対零度だったり逆に10万度の高熱でも生き延びたか変性したものを含んでいたら。。。。
そう考えると、なかなか興味深いですね。
これなら人類が滅んでも、どこかでまた別の生命がいくらでもはびこってくれることでしょう。
決定版 2012年人類滅亡大図鑑/滅亡研究会
¥550
Amazon.co.jp
コンテンツ記憶速読術 (洋泉社BIZ)/著者不明
¥1,365
Amazon.co.jp