<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10955381067.html">人類没落体験と予言者</a>
昨日、読みかけでどっかにいった本が出てきたので読んでいたのですが、
そのなかででてきたのが
「人類没落体験」
という言葉でした。
狂気という隣人―精神科医の現場報告 (新潮文庫)/岩波 明
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狂気については昔から文献をよく読んでいます。
思春期の頃は「狂ったほうが楽なんじゃ・・」
と思っていたものですが、いざ間近に見てしまうと、そうでもないことがわかりました。
狂っていても意識と思考は続いているので、やはり、なにもわからないということではないのです。
意識がとんじゃう症状もあるにはあるのですが。。。
さて、読んでいてはっとしたのは「幻聴と殺人」の章で書かれていた次のくだりです。
「幻聴のある患者は、被害妄想や関係妄想などの妄想、あるいは>世界没落体験(世界が崩壊し終末を向かえると確信する心理体験で、強い恐怖を伴う)につながる不気味な妄想気分などを感じていることがしばしばです」
ここでハッと思ったのが、宗教家などの見たという終末の風景。
それは、この世界没落体験で見たものではないのか?
調べてみると、この世界没落体験は精神分裂病、いまでいう統合失調症の症状のひとつでもあるようです。
また、その前駆症状として分裂病的な行動様式として「発症前においても、幻聴の疑似体験がしばしば出現し、思考は非論理的、接戦的となり、オカルト的な物事の解釈を好み(これを魔術的思考と呼ぶ)、周囲に風変わりで奇妙な印象を与えます。注意が鋭敏化し、脅迫的な行動が支配的になることもあります」
完全に発病するとまともな生活は無理な気もしますが、意外にできてしまうひともいるのが、この病気。
予言者や宗教家として終末を見た人は、こうした症状の人ではないのか?
そうとも考えられないでしょうか。
ネット上で体験者の話をいくつか見たのですが、関係性を反映して風景がねじまがってみえるとか、終わりが迫っていてしょうもなく思えるとか・・・
なかにはハッキリと幻聴を伴って、神のお告げコミでビジョンを見てしまう人もいるのではないでしょうか。
別にすべての宗教家や予言者が狂っているというわけではないのですが、可能性はある、ということです。
自分はといえば、終わりは妄想しますが、頭の中で想像としてはっきりわかります。
突然、目の前の光景がぐにゃりと歪んで終末のビジョンが見えることはありません。
終わりそうでいてもたってもいられなくなる、というわけでもなく、むしろ「お。こんどこそ!」と観念するタイプで、昨日の夜の地震も少し長かったので「ついにっ!」と思ったほどでした。
ちょっとオカルト思考でしょうか。
しばしば、予言などをしている方がオカルトっぽい、というか、文章などから精神病質的だと感じることがあるのも、これで納得できました。
では、ホンモノはいるのでしょうか?
これは予言が当たってから出ないとわからないのです。
なんとも後出し的ですね。。
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