<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10505689107.html">人類による地球陵辱の歴史</a>
タイトルを見て、本屋でそっこー買ってしまいました・・w
「人類滅亡大全」版元の洋泉社さんの新書でした。
著者は「環境史」の観点から、人類がこれまで地球に何をしてきたのかを冷静に暴き立てます。
読んでいると人類の、通った後にはなんにも残らない自然資源略奪ぶりに唖然とします。
人類が文明を築き、世界に拡散し始めて20万年。
人口が増えるにつれて食料のために動物を虐殺して滅ぼしてしまう。
そして、農耕や家畜飼育を始めてからは土地を改良し、酷使し、土地が荒地に変わっていったのです。
農地にしたことで土地は保水力を失い、激しく侵食され、放棄されていく・・
だからかつて文明が栄えた土地は砂漠や荒地となって放棄されてしまいました。
これは水産資源でも同じこと。根こそぎ漁ともいえるトロールなどで世界の海から魚が激減しているのです。
あきらかに人類は増えすぎています。食料を確保し、飲み水を確保し、都市を作り、拡張していけば
自然は壊されていきます。
工業用や家の燃料として木材が大量に伐採されたことも問題です。土地開発でも同様です。
その結果、現在は多くの生物が絶滅に追いやられ、絶滅の危機に瀕しているものも少なくありません。
いまもっとも恐ろしいのは人類そのものであることがわかります。
この大虐殺はほぼこの数千年に起こったこと。
地球史の中ではハナクソみたいなものですが、地球史を考えれば、このハナクソは遅かれ早かれ、絶滅していくのではないでしょうか。急速に栄えたものが、しかも環境を急速に破壊して自らのいる場所をも危うくしている存在が長く存続できるわけもありません。
自然のハンマーして考えられるのは、過去に数十万人を殺したコレラのような病原菌です。
家畜は人間と動物を接近させ、さまざまな病気を共有するまでになりました。そして、人類は人間同士が接近して生活しています。
老人がかつてないほど増えている現在、老人だけを殺す病気がパンデミックしたら?
種の絶滅と言う点では子供だけを殺す病気のパンデミックでも、人類は衰退するでしょう。
そこに、タイトルにもある大規模な火山爆発が起これば、世界中で飢饉が起こります。
歴史的には瞬殺かもしれませんが、我々にしてみればじわじわ苦しんで死んでいくわけで、これは嫌なシナリオです。
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