<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10503074695.html">抗生剤がまったく効かない超多剤耐性菌を国内初確認</a>
まずは記事を読んでいただきましょう。
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超多剤耐性菌、国内初確認 船橋市の病院、20代患者
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090124/bdy0901240006000-n1.htm
千葉県船橋市の市立医療センターに入院していた20代の患者が、国内で使われている30種類以上の抗生物質がすべて効かない、極めて耐性の強いアシネトバクター菌に感染していたことが7日、分かった。患者は既に回復して退院し、院内感染もなかった。
池康嘉群馬大教授(細菌学)によると、抗生物質がまったく効かないアシネトバクター菌の感染が国内で確認されたのは初めて。
池教授は「多剤耐性菌はほかにもあり、今回は一つの例にすぎない。海外から持ち込まれて感染する危険は常にあり、対策が重要だ」と話している。
同センターによると、患者は昨年7月上旬、けがで入院していた米国の病院から同センターに転院した。抗生物質を投与したが効果がみられず、検査でアシネトバクター菌が検出された。患者を感染症対策を施した個室に移動させた。
アシネトバクター菌は水回りや土壌などの自然界のほか、人間の皮膚などにも広く存在。通常は健康な人への病原性は弱いが、免疫力が低下した人が感染すると肺炎や敗血症を起こし、死亡することもある。
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抗生物質がまったく効かないということは、手の施しようがない、に近いです。
もちろん症状ごとに対処はできますが、菌の威力を殺せないのでは、どうしようもありません。
免疫力が低下している人が重篤な事態に陥るのも無理はありません。
驚くのが、この菌が自然界にごく当たり前に存在しているということ。
そして人体にも・・・
これまでは抗生剤で治療が可能性だったものが、耐性を身につけてしまったのです。
幸い、健康な人間にはほぼ無害なのが救いですが、そう思われていた菌が、ある日、強毒性を持つこともありうるでしょう。
おそろしいのは、こうした高耐性の菌を強毒性の菌と合体させて生み出してしまうこと。
人類ならやりかねないでしょう。