人類滅亡はまだっすか!?

滅亡大好きで、大爆発とジェノサイドに異常殺人も大好きな非モテが綴る絶望の誰得ブログ

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10291037919.html">【天使と悪魔】反物質で大爆発まで150億年</a>

映画【天使と悪魔】で登場する反物質爆弾。冒頭の加速器での精製シーンはなかなか見応えがあって、こればっかやってほしいなあ、と思ったのですが、そういうわけにはいかず・・・w

慌ただしい割に狭いところを回っているだけで、映画はイマイチでしたが。。

その反物質で大爆発をさせることはできるのでしょうか? という記事が毎日新聞に掲載されていました。

映画で出てくるのは1/4gの反水素。これで核爆発並みの破壊力という設定です。

記事によると、この量を実際に精製するのに理論上は150億年、現在の技術では450兆年もかかってしまうそうです。

加速器反陽子をまず作り、これを今度は減速機で陽電子に接触させると反水素原子のできあがり。

1回あたり約1000個できるということですが、重さはわずか1兆分の1のさらに10億分の2グラム。

原子ですからね・・。

この反水素原子が対消滅=爆発で得られるエネルギーは100億分の3ワットだそうです。

加速器での精製は目に見えないモノをぶつけているわけで、一度に数gを作るためのものではありません。

しかし、宇宙空間には反物質が偏在している場所もあるかもしれません。

それを手に入れることができたら、核爆弾よりも脅威になる可能性はありますし、使い方を誤れば

地球が吹き飛んでしまうかも。

でも、それもまだまだ先のこと。

月への有人飛行計画が世界的に活発化していますが、それが実現しても資源掘削、回収まではまだまだかかります。

マンガで月資源開発を巡る話もありますが、実現のあかつきにはそれもありそうですね。そこで反物質が見つかったりしたら・・・それこそ地球の覇権をかけた争奪戦が繰り広げられそうです。

とりあえず、2012年を乗り越えた後、の話ですが。

------------------------------------

反物質:映画・天使と悪魔に登場 その正体は?原爆並みの爆発物なの?(その1) http://mainichi.jp/select/science/news/20090630mog00m040024000c.html

ダン・ブラウン原作のミステリー映画「天使と悪魔」に「反物質」が登場する。スイス・ジュネーブに実在する欧州合同原子核研究所(CERN)が作った反物質が盗まれ、原爆並みの爆発物としてテロに利用されるという設定だ。こんなことは実際にできるのだろうか。そもそも反物質とは、どんなものなのだろうか。【高木昭午】

 ■電荷が逆

 「反物質反粒子)は、帯びている電気(電荷)のプラスマイナスが普通の物質(粒子)と反対で、質量など他の性質は同じ物質(粒子)のことです」と高エネルギー加速器研究機構茨城県つくば市)の森田洋平広報室長(素粒子物理学)は説明する。

 粒子と反粒子は対になっている。例えば、電荷がマイナスの電子の反粒子は、プラスの「陽電子」。世界で最初に、存在が確認された反粒子だ。英国の物理学者ディラックが1928年、電子の動きを表す方程式を解き、理論的に存在を予言した。32年、宇宙線(宇宙から降る放射線)の観測で実物が見つかった。その後、他の反粒子も次々に発見された。

 ■「名産地」はつくば

 反物質と物質が触れ合うと、両方が光(ガンマ線などの電磁波)を出して消滅する。これも理論から予測される性質で、実験でも確認されている。消滅の際にエネルギーが出るため、映画では爆発物として扱われた。また、水素など電荷ゼロの粒子にも反粒子はあり、触れ合うと消滅する。

 反物質のうち陽電子は自然界にも存在するが、他の反物質はほとんどない。そこで物理学の研究のために、陽子や電子を光速近くに加速させる「加速器」を使い、加速した粒子どうしを衝突させる。衝突のエネルギーにより、新たな粒子と反粒子が生まれる。粒子と反粒子が消滅し、エネルギーを生むのとは逆の現象だ。

 加速器研究機構はこの方法で毎秒1兆個余の陽電子を作っている。つくば市が「反物質の名産地」と呼ばれるゆえんだ。

 ■がん診断で活用

 陽電子は、PET(陽電子断層撮影)として、がんなどの検査に活用されている。仕組みはこうだ。

 まず、陽電子を出す検査薬を患者に注射する。この薬は、がん細胞などに集まりやすい性質がある。

 検査薬から出た陽電子は、体内で消滅しガンマ線を出す。ガンマ線は人体を突き抜けるので、体の外からガンマ線を測定し、出どころを突き止めれば薬の集まった場所がわかる。そこにがんなどがあるわけだ。ただ、薬は炎症などにも集まるため、本当にがんかは診断が必要になるという。

反物質:映画・天使と悪魔に登場 その正体は? 映画並みに作るには150億年も(その2止) 

 

 ■爆弾は無理

 では実際に、反物質は爆弾にできるのか。

 森田さんによると、加速器研究機構が作る陽電子を全部消滅させても、エネルギーは0・1ワット程度に過ぎず、爆弾にはほど遠いという。

 「天使と悪魔」では4分の1グラムの反水素が盗まれる。消滅すれば原爆並みの威力というが、CERNに長期滞在し反水素を作っている早野龍五・東京大教授(物理学)は「4分の1グラムもの量を作るには、超楽観的にみても150億年かかります」と笑う。映画は現実の世界とはまったく異なるようだ。

 反水素はどのように作るのか。水素は陽子(原子核)と電子が1個ずつ結合したものだ。反水素は反陽子陽電子が結合したものになる。最初に加速器反陽子を作る。できた反陽子はほぼ光速(秒速30万キロ)で飛び回るため、陽電子と結合させるのは難しい。

 早野さんたちは、反水素を作るのに、直径約60メートルの円形をした巨大な「反陽子減速器」などを使う。100秒間に3000万個の反陽子を作り、これを秒速約1キロまで減速して、1億個の陽電子に接触させると、これで反水素原子約1000個ができるという。重さは合計で1兆分の1のさらに10億分の2グラム。消滅して出るエネルギーは、10億分の3ワットだ。

 反水素を4分の1グラム作るには、この過程を繰り返さねばならない。「150億年は3000万個の反陽子をすべて反水素にできたとしての見積もりで、現状なら450兆年かかる」と早野さん。

 ■物理法則の検証目的

 なぜ、苦労して反水素を作るのか。

 早野さんは「CPT対称性」と呼ばれる物理法則を精密に検証しようとしており、このために反水素が必要という。反水素原子にレーザー光を当て、吸収する光の波長を、誤差100兆分の1程度で測る。水素原子でも同じ測定をし、結果に違いが出れば法則が破れていることになる。だが、反水素原子の測定は実現していない。作った反水素原子が秒速1キロ近くで飛び、抑えておけないからだ。

 映画では反水素を磁力で閉じ込め、ガラス容器の中に反水素が見える。しかし、これはフィクション。反物質は普通の物質に触れれば消滅するため、実際には真空中で保存する。早野さんは「ガラスは高度の真空に耐えられない。反陽子は、中が100兆分の1気圧以下になるステンレス容器で保存します」と説明している。