<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10273061775.html">太平洋プレート、近畿の地下300kmで二股に</a>
日本列島の下に沈み込んでいる太平洋プレートが、近畿地方の地下300km付近で二股に割れているという調査結果が発表されました。
地震データなどの解析から分かったということです。
プレートは裂けたまま沈み込み続けているそうで、ある程度の固さをもっていることもわかったとか。
地下のこうした巨大構造も、考えるとクラクラしてきますね。
複雑な造形も、地震予知の難しさにつながるのかもしれません。
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太平洋プレート、近畿のあたりで二股に
2009年5月31日14時21分 http://www.asahi.com/science/update/0530/TKY200905300239.html
東から西に向かって日本列島の下に沈み込んでいる太平洋プレートが、深さ約300キロの近畿地方の下あたりから「二股」に裂けていることがわかった。海洋研究開発機構が解析し、米科学誌サイエンスで発表した。
日本や東南アジアなど、西太平洋地域で60年代以降に観測された地震データで解析した。地震波の伝わる速度の分布から、海底下のプレートの状態を調べた。
その結果、太平洋プレートは、日本列島の東側で沈み込み始め、深さ300キロ付近で二股に分裂。その後も裂けたまま沈み込みを続け、黄海下の約700キロ付近まで達していた。裂けた状態のプレートの形と深部地震の発生域も一致していたという。
沈み込むプレートに裂け目が入ったり、プレートがちぎれたりすることは指摘されていた。だが、裂けた状態がそのまま維持されていることが確認できたのは初めてだ。
同機構によると、太平洋プレートは「く」の字形に曲がって沈んでおり、その形状から途中で裂けたと考えられるという。大林政行主任研究員は「深く沈み込んだ太平洋プレートもある程度の固さがあると分かった。プレート運動の解明につながるのではないか」と話している。(鈴木彩子)