<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10263809436.html">哺乳類の進化 大陸分裂→3系統に分岐</a>
大絶滅後、地球は不毛の地のままなのか?
過去の例からはこれまで何度か書いたとおり、絶滅が新たな種の繁栄の引き金になることがわかっているので、仮に2012年に大絶滅が起こったとしても、生命は生きのびるでしょう。
しかし、生物層は一掃され、新たな種が繁栄することが予測されます。
1億年以上前のほ乳類の進化が大陸分裂が引き金になって起こった、というニュースでは、2億5千万年後、ふたたび大陸が集まって超大陸となるときに、生物はどうなるのか、と締めています。
ダイナミクスな大陸の動きに伴って、滅びる生命もあるでしょう。
その途中で新たにのしてくる生命もあるでしょう。
そのとき、人類はもう姿形もないかもしれませんけどね。
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【科学】哺乳類の進化 大陸分裂→3系統に分岐 (1/3ページ) 2009.5.18 08:35
http://sankei.jp.msn.com/science/science/090518/scn0905180837000-n1.htm
写真>http://sankei.jp.msn.com/photos/science/science/090518/scn0905180837000-p1.htm
1億年以上前の初期の哺乳(ほにゅう)類の進化は、大陸移動と密接に関係していることが東京工業大の研究で明らかになった。当時の地球を覆っていた超大陸が3つに分裂したことで、人類の遠い祖先でもある高等哺乳類は3グループに分かれたとする新説だ。ゲノム(全遺伝情報)分析と地質学の融合で、従来の常識を覆すダイナミックなシナリオが描かれた。(長内洋介)
≪ゲノムを分析≫
哺乳類は恐竜時代の約2億年前、爬虫(はちゅう)類の一部が進化して誕生した。卵を産むカモノハシなどの「単孔目」が最も原始的なタイプで、次いで母親が腹の袋で子を育てるカンガルーなどの「有袋目」が出現。約1億4000万年前には、胎盤を持つ高等な「有胎盤類」が生まれた。
現在の哺乳類の大半を占める有胎盤類は3系統に大別される。(1)北米・ユーラシア(旧ローラシア)大陸が起源で、ヒトやネズミなどが属する「北方獣類」(2)南米大陸が起源で、アリクイやアルマジロなどが属する「貧歯類」(3)アフリカ大陸が起源で、ゾウやジュゴンなどが属する「アフリカ獣類」-である。
この3系統は大陸移動で陸地が切り離されて分岐、多様化したと考えられているが、分かれた順番や時期は複数の説があり、はっきりしていなかった。
東工大大学院の岡田典弘教授と西原秀典助教は、進化の過程でゲノムの中で増えていく「レトロポゾン」という塩基配列に着目。ヒト、アルマジロ、アフリカゾウの塩基配列を調べ、3系統がほぼ同時に枝分かれしたことを突き止めた。
≪海岸線を再現≫
この結果は地質学の常識に当てはまらないものだった。哺乳類が誕生したころの地球は、すべての大陸が合体した超大陸「パンゲア」の世界。従来は、北半球のローラシアがまず離れ、その後、約1億500万年前に南米とアフリカが分裂したとされていた。この通りなら北方獣類が最初に分岐するはずだ。
謎を解くため岡田教授らは、地質学の丸山茂徳・東工大大学院教授と共同研究を始めた。
大陸の分裂は地下のマグマが上昇し、地表を引き裂いて溝ができることで始まる。海水が溝に入り込んで海になり、深海底の中央海嶺と呼ばれる場所を中心に海底が拡大し、大陸を引き離す。
マグマは冷えて固まって岩石になるとき、当時の地球磁場の方向を“記録”する性質がある。従来の地質学は、海底の地殻に残された「磁場の化石」を調べることで、大陸の分裂時期を決めていた。
しかし、陸上生物は地表が割れて海水が入った段階で、生息域を分断されていたはずだ。海底の拡大よりも先に起きた陸地の分断時期を探るため、研究チームは、油田開発のため行われた地盤掘削や海面変動のデータなどを詳しく検証し、当時の海岸線を再現した。
その結果、南米とアフリカの分裂は約1億2000万年前にさかのぼることが判明。ローラシアの分裂と同じころと推定された。高等哺乳類は大陸分裂が引き金となって3系統に分岐した可能性が大きい-と結論付けた。
≪新たな超大陸へ≫
岡田教授は「DNAのデータが地質学の常識をひっくり返したことは、とてもエキサイティングだ」。丸山教授は「生物の進化と地質学が、同じ時間分解能で議論できるようになった意義は大きい」と話す。成果は今年3月、米科学アカデミー紀要に掲載された。
丸山教授によると、大陸は数億年周期で離合集散を繰り返す。現在の大陸は、マントルの対流に乗ってアジアへ移動しており、約2億5000万年後には、すべての大陸が集まって新たな超大陸となる。そのとき生物には、どんなドラマが待っているのだろうか。