人類滅亡はまだっすか!?

滅亡大好きで、大爆発とジェノサイドに異常殺人も大好きな非モテが綴る絶望の誰得ブログ

<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10251212301.html">多様性の問題~絶滅しても生物は甦る</a>

最近読んでいる本が絶滅絡みのものばかりなのですが・・・ 一気に読むと、関連していることが分かりやすくてなかなか面白いです。 そんななか、生物の多様性と絶滅の関係を示す書籍がありました。 。人類は絶滅する―化石が明かす「残された時間」/マイケル ボウルター ¥2,310 Amazon.co.jp これまでも地球上の生物群を一掃してきた5回の大絶滅。 でも、そのたびに、それまで繁栄したのと違う生物がしぶとく個体数を伸ばして来ました。 良い例が恐竜絶滅の後でのしてきたほ乳類、そして人類です。 環境が隕石の激突などの外的要因で大激変したとき、新しい環境で生きられない種は滅びます。 すると、それまで繁栄できなかった生物が絶滅で空いた隙間を埋めるように数を増やすのです。 環境が戻り、個体数が地球を埋め尽くすまでには長大な時間がかかりますが、多様性があれば環境の変化にも対応してしぶとく生き残ることができるわけです。 現在、世界の科学者は生物の多様性が(遺伝子の多様性も含む)生態系のバランスを絶妙にとるうえで欠かせないだけでなく、その多様性が人類に恵みをもたらすためにその保全に努めています。 ・環境省 生物多様性センター www.biodic.go.jp/ 考えてみると、多様性は環境に合致する個体を生み出すための壮大な実験のようにも思えます。 極端な例は、バージェス頁岩で有名なカンブリア大爆発でしょう。 現在ではあり得ないデザインの生物の化石がインフレーション的に見られる場所。 目に見えて分かりやすいデザインはもちろんですが、外に出にくい変化も多様性のひとつです。 少しずつ進化して、ある時、爆発的に進化した個体が増える現象も認められています。 さて、人間はどうでしょうか。 現在でも飢餓の問題は無くなっていませんが、先進国ではむしろ飽食です。 食べる物も、住環境も大きく変わりました。メタボは進化の過程のあがきの一つではないかとも思えて仕方ありません。 ガンすら、遺伝子レベルで細胞の変革を進めるのに何か重要な役割をしているのではないか? 現状では失敗していても、数百年先には変革に成功する例が出てくるかもしれない。 先の本では生物だけでなく地球も自己組織化されている系(システム)で、小さな絶滅を繰り返しながら変化して維持につとめることも明かしている。トンデモ本ではないが、センセーショナルな内容です。 そんな本を読んでいたさなかで、まだ生物というよりアメーバレベルのものばかりだった30億年前の多様性に関する記事を見つけました。 生物は分解すれば細胞レベルになるわけで、そこにはこうした原初の生命システムが欠かせません。 そこからして多様性があった、というのだから、人類が滅びても生物はどうとでも息を吹き返せるわけです。 読書録は、近いうちにまとめてみようと思います。 ---------------------- 多様な生態示す形 30億年前の微化石群を分析 2009年4月28日 顕微鏡で微生物の化石を観察する杉谷教授=名古屋市の名古屋大で  生命はどのように生まれ、どう進化していったのか。地球の生命史の初期は化石が少なく、多くの謎に包まれている。そんな中、名古屋大の杉谷健一郎教授らのグループが、約三十億年前の地層から微生物の化石群を見つけたと発表した。この時代としてはとても大きな化石が多く、細胞分裂の過程をとらえたようなものなど形はさまざま。生命進化の謎を解く重要な手掛かりになると注目が高まっている。 (榊原智康) 【発見から8年】  化石群が見つかったのは、オーストラリア西部のピルバラ地域。太古代(三十八億-二十五億年前)の地層が熱や圧力による強い変成作用を受けずに残っており、世界の研究者が当時の地球の様子を明らかにしようと活発に調査に取り組んでいる場所だ。  「これは何だ、とびっくりした」。杉谷教授が化石群を見つけたのは二〇〇一年。約三十億年前のチャート(ケイ質堆積(たいせき)岩)を採取し、薄く削って顕微鏡で観察すると、見たことのない形をした化石のような構造がはっきりと見えた。  一般的に生命の起源は三十八億年以上前にさかのぼるとされる。最古の生命とみられる化石はピルバラ地域の三十五億年前のものが報告されているが、無機的に生じる可能性も指摘され、現在も論争になっている。  こうした状況から、杉谷教授は、すぐに発表せずに、化石であるとの証拠を増やす必要があると判断。西オーストラリア地質調査所などの研究者らとともに共同研究を始めた。  化石構造の化学組成を調べると、炭素のほか、生物に必要な元素の窒素や硫黄が含まれていることが判明。まわりの岩石をフッ化水素(フッ酸)で溶かし、実際に化石のような部分を取り出して詳しく観察した。多角的に研究を積み重ね、これらは単細胞生物の化石であると結論付け、世界的な専門誌で発表した。 【構造はっきり】  今回の化石群の特徴は、大きさと保存状況のよさにある。太古代の地層から見つかる微化石は数マイクロメートル(一マイクロメートルは千分の一ミリ)と小さいものがほとんどだが、化石群は一つが数十から百マイクロメートルと大きく、構造が比較的はっきりしている。  球状のものが多いが、シート状の組織に包まれたエダマメのような構造や、球が集まって「コロニー」を作っているものなど形は一様ではない。二つに分裂したり(二分裂)、多数の細胞を作ったり(多分裂)していると考えられるものも多数見つかった。  細胞分裂中とみられる構造がはっきり残っている太古代の化石の報告例は、これまでにないという。杉谷教授は「従来考えられていた以上に三十億年前の生物は進化し、多様な生態系を構築していたことが示唆される」と指摘する。 【真核生物?】  今後の焦点は、化石群の中に細胞核を持つ真核生物が含まれているかどうかだ。  生物は、核を持たない原核生物から真核生物に進化したが、その過程はよく分かっていない。真核生物に由来する有機分子の痕跡が二十七億年前の地層から見つかったと報告されているが、確実な化石記録が出現するのは二十億年前以降だ。  化石群の中から真核生物が見つかれば、出現時期が塗り替わり、これまでの生物進化シナリオは大きく書き換えられる。  杉谷教授によると、(1)サイズが原核生物に比べ十分に大きい(二十マイクロメートル以上)(2)個体の内部と外部を分ける膜の構造がしっかりと保存されている(3)形が複雑である-の三つを同時に満たせば、真核生物である可能性が非常に高くなるという。  「大きさと膜の保存の面はクリアできており、真核生物である可能性は十分にある」と杉谷教授。今後は化石の詳細な観察を続けるほか、生息環境などの指標となる炭素同位体比などを分析し、体系的な分類に取り組んでいく考えだ。  <記者のつぶやき> 見つけてから今回の発表にいたるまでに要した月日の長さが、太古代の生物化石研究の難しさを物語る。形の多様性に驚かされたが、「成長にしたがって形を変えるものもいるので、同じ種のものも含まれるかも」と杉谷教授。これらはどんな生き物だったのか、非常に興味深い