<a href="http://ameblo.jp/endof/entry-10387294170.html">たったひとつの遺伝子の違いで人間は言語を獲得</a>
チンパンジーと人間の大きな違い、それは言語能力です。
遺伝子もほとんど同じ同類なわけですが、人類として分岐して反映できたのは言語によるコミュニケーションや情報の伝達、蓄積が可能になったことにもよるわけです。
最新の研究で「FOXP2」という遺伝子が脳組織に作用するタンパク質を作り、言語を高度化させるはたらきがあることがわかりました。
DNA解析はおわっても、こうした個別のはたらきはまだまだ謎が多いですね。
進化に向けていまもはたらいている遺伝子があるんでしょうが、3世代くらいでははっきりわからないでしょう。
でも、こうした研究が可能になったことで、人類は意図的に進化のスイッチを押すことも可能になるわけです。
またカスタマイズして組み込むことも・・・
それはあまりにもSF的ですが、不可能ではありません。
昨夜、夜中にNHKで水深105mまで素潜りで潜る人のドキュメントをやっていて見ていたのですが、血流の検査結果で、ふつうの人ではなかなか起きない「ブラッドシフト」が起きていました。
これは、潜るにつれて血流が肺と脳に集中して生命維持をはかるメカニズムなのですが、ふつうの人ではなかなかできないそうです。このひとは普段からトレーニングしているため、これができるようになっていたと。
深く潜る、に適した身体になっていたわけです。
かつての日本では、周りも海に囲まれているので、潜って貝や魚を捕る必要は今よりあったと思います。
船があって網や釣り具が、そうそう潜らなくても良くなりますけどね・・・
でも古代はどうだったでしょう。
便利と引き替えになくしてしまった機能はけっこうあるかもしれませんね。
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人間の高い言語能力はチンパンジーと遺伝子わずか1個の差
11月12日16時18分配信 読売新聞
たった1個の遺伝子の違いが、チンパンジーにはない高度な言語能力を人間にもたらす、大きな原動力となった可能性を、米カリフォルニア大などが突き止めた。
この遺伝子は、他の様々な遺伝子の働きを調節しているため、脳で言語能力をつかさどる部分の発達にも影響するとみられる。12日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
「FOXP2」という遺伝子で、その異常は遺伝性の言語障害を引き起こす。人間とチンパンジーでは、この遺伝子で作られるたんぱく質がアミノ酸2個分だけ異なる。
人間の培養細胞で両者のFOXP2を働かせてみたところ、人間のFOXP2はチンパンジーに比べて、61個の遺伝子を活発化させ、逆に55個の遺伝子の働きを抑えることが分かった。実際の脳組織でも、こうした働きの違いを確認した。
これらの遺伝子が、神経回路の構築などを通じて、文法の理解や発話の能力に影響するとみられる。
人間とチンパンジーの全遺伝情報(ゲノム)の差はわずか1・2%で、それが知性や言語能力の大きな違いをどう生み出したのか、これまで謎だった。